前回は、カリフォルニア不動産投資の収支シミュレーションを紹介しました。今回は、「ホテルレジデンス」投資のメリットを見ていきます。

「自身の宿泊場所」or「ホテルの客室」として活用可能

前回の続きです。

 

オーナーになったレジデンスを活用する方法は、主に2パターンあります。


ひとつは、自身のハワイ滞在時の宿泊場所として使うというものです。「ホテル」レジデンスですから、ホテルサービスのすべてを受けることができます。ハウスキーピングやルームサービスなども通常のホテル利用とまったく同様に使うことができますから、滞在中はホテルに宿泊しているのと変わりません。


戸建てやコンドミニアムの所有であれば、物件の維持と管理にも大きな手間がかかりますが、ホテルレジデンスの場合は、これはすべてホテルサイドで対応してくれます。

 

 

そして、もうひとつの活用方法は、自分のレジデンスをホテルの客室として稼働させるというものです。


ホテルレジデンスのオーナーには、公式のレンタルプログラムが用意されており、こちらを契約すれば、ホテル客室として自身のレジデンスを貸し出すことができます。この契約は任意であり、利用しなくても構いません。

 

レンタルプログラムを利用すると、貸し出している部屋の稼働実績に応じて、宿泊料収入を得ることができます。ホテル側からは毎月ステートメントが発行され、稼働実績や宿泊料収入の内容もすべて明示されます。自分の部屋がどれくらいの値段で貸し出され、何日間稼働したのか─―こうした点もガラス張りの明細でしっかり把握することができるのです。


なお、レンタルプログラムを利用している最中でも、オーナーは自分の部屋の空き状況に応じて、自由に使用することが可能です。

リターンと実需の両方を狙えるホテルレジデンス

気になる物件価格の動きやレンタル収入の実績についてですが、トランプ・タワー・ワイキキの一例を挙げると、2009年の売り出し価格で約70万ドルだった部屋(スタジオタイプ)の中には、後に約80万ドルで転売されたケースもあります(逆に購入時よりも低い価格で売却されたケースもあります)。


 

レンタル収入については、部屋を自己使用ではなくほとんど貸出しに回した場合、管理費等をすべて差し引いた後のネット利回りで、3%近い数字が出ている例もあります。


このように、ホテルレジデンスは、自己使用と賃料収入の確保を両立できる希少な所有形態であり、しかも戸建てやコンドミニアムと同様に、資産として売買することもできますから、資産価値上昇による値上がり益を狙うこともできます。リターンと実需の両方を狙える不動産投資と言えるでしょう。

本連載は、2014年4月25日刊行の書籍『究極の海外不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
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究極の海外不動産投資

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