前回は、海外不動産投資における「アメリカ不動産」の優位性を解説しました。今回は、アメリカ不動産投資における「地域」の選び方について見ていきます。

フランス並みの経済規模を持つカリフォルニア州

新興国並みの成長力を持つ州もあるアメリカは連邦制を取っており、各州の独立性が強い国です。そして、アメリカほどの経済大国になると、州によっては一国の経済規模を上回るところもあるくらいです。


例えばカリフォルニア州だけで、イタリアやフランスと同じぐらいの経済規模がありますし、テキサス州だとロシアと同じぐらいの経済規模を有しています。フロリダ州はオランダと同じぐらいです。

 


つまり、アメリカの1つの州が持つ経済規模は、新興国よりもはるかに大きかったりしま
す。したがって、景気の動向などはアメリカ全体を見るよりも、州単位で見たほうがよい面もあります。

都市圏ごとに大きく異なる平均年収

さらに言うと、都市圏ごとにも大きな違いがあります。同じカリフォルニア州でも、ロサンゼルスとサンフランシスコでは、経済構造だけでなく、そこに住んでいる人たちの平均年収も大きく異なります。またロサンゼルス都市圏だけでオランダと同じ、サンフランシスコ都市圏ではタイと同じような経済規模があります。ヒューストン都市圏はオーストリアと同じぐらいです。


また、経済成長率という点でも、非常に面白い特徴が見られます。例えばテキサス州のオースティンという都市の経済成長率は、年6%以上あります。すでに先進国は経済的に成熟しており、高い経済成長率は望めないと考えられている中で、アメリカの一都市圏の経済成長率が、新興国のそれとほぼ変わらないペースを維持しているのです。もちろん、その一方で経済成長率が低迷している都市もあります。デトロイトなどは、その代表格です。

 


ですから、アメリカでの不動産投資を考える場合は、国で見て、州で見て、さらに都市圏で見るというように、段階的に経済規模をチェックしていき、どの地域の不動産に投資するかを決めなければなりません。

本連載は、2014年4月25日刊行の書籍『究極の海外不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
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