インフラ等、恒久的事業を扱う会社の株はリスクは低め
前回の続きです。

「・・・でも、研究したら上がりそうな株、下がりそうな株の傾向はわかってくるんじゃないですか?」

「みんな、そういう淡い期待を持ってるけど、残念ながら『安く買って、高く売る』を実践できてる人には、めったにお目にかからない」

「でも、株で大儲けしている人だっていますよね。せめて、大儲けとはいかなくても、リスクの少ない、上手な買い方ってないんですか?」

「んー、そうだね。もしリスクを少なくしたいなら、価値のある商品・サービスを扱っている会社の株を選ぶことかな。社会から絶対なくならないようなものだと、大きく目減りする可能性は低い。たとえば、鉄道や道路といったインフラとか」

「あー、なるほど」

「あとは自分の知っている会社の株を買うこと。知っている会社のほうが勉強にもなるし、株価の変化にも興味が持ちやすいでしょ」

「たしかに。それならお金の勉強にもなりますね」
資金は最低10万円から!? それなりの金額が必要に…

「とはいっても、やっぱり株は難しいから、いろいろな株がセットになってる投資信託や変額保険が有効なんです。分散投資もできるし」

「あ、そっか。集中投資したら、いけないということでしたね」

「それに、いまのMさんでは、株式投資が難しい最大の理由がある」

「(ゴクリ・・・)何ですか?」

「100株、1000株を1口にして、取引する銘柄が多いから、好きな銘柄を見つけても、買うだけのお金が用意できない。投資金額は少なくても10万円くらいはないとね」

「げ、そんなにかかるんですか・・・」

「まぁ、さっき言ったように応援したい企業があるとか、配当が期待できるとか、そういう場合は株主になってもいいけど、それは今回の趣旨から外れてしまうからね。だったら、投資信託や変額保険のほうがずっといいんです」

「わかりました。株式投資はあきらめます・・・」