今回は、なぜ株は「ハイリスクな投資商品」といわれるのかを見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。

安く買い、高く売る・・・投資手法としてはシンプル

「ちなみにハイリスク・ハイリターンの商品も知りたいんですが・・・」

 

 

「えっ、ダメだよ。Mさんはやらないほうが身のためだからね」

 

 

「も、もちろん、あくまで後学のためです。それに1つ質問が・・・」

 

 

「どんな質問・・・?」

 

 

「どうして株式投資がハイリスク・ハイリターンなのかなって。たしかに上がるか、下がるかだけなので、リスクはありますけど、ハイリスクではない気がします。むしろ、最もポピュラーな投資法だと思うんですけど・・・」

 

 

「安く買って、高く売る。たしかに投資の手法としては極めてシンプルだよね。じゃあ、Mさんの質問に答える前に、私からも質問したいことがある」

 

 

「いいですよ」

 

上場企業3500社以上…自力で「成長株」を探せるか?

「東証一部に上場している企業の数は、どれだけあると思う?」

 

 

「・・・全然わからないです」

 

 

「じつは1900以上ある。じゃあ、上場企業全体は?」

 

 

「2000くらい、ですか・・・?」

 

 

「3500社以上ある。それぞれの株は上がったり、下がったりを繰り返していて、ブレ幅が極めて大きい。そんな個別銘柄のなかから成長株を見つけられる? さらに、ブレ幅が大きい株式に資金のすべてを投じると、どうなるかな?」

 

 

「大儲けできるかもしれないけど、失敗したら大損をしてしまうかもしれない?」

 

 

「むしろ損をしてしまうことのほうが多いだろうね。それこそハイリスクだよね。まさに、丁半博打の世界じゃないですか。これでは安定して利潤を上げ続けることはできませんよね」

本連載は、2017年4月23日刊行の書籍『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

給料が上がらなくても、  お金が確実に増える方法を  教えてもらいました。

給料が上がらなくても、 お金が確実に増える方法を 教えてもらいました。

江上 治

あさ出版

お給料が増えない。ボーナスも期待できない。臨時収入だってない。景気がいいのは昔の話で、このご時世、多くの人々が不況に苦しんでいます。マジメに働いたところで、お給料は増えませんし、ローン、教育費、老後と支出ばかり…

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