今回は、なぜ株は「ハイリスクな投資商品」といわれるのかを見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。
安く買い、高く売る・・・投資手法としてはシンプル
「ちなみにハイリスク・ハイリターンの商品も知りたいんですが・・・」
「えっ、ダメだよ。Mさんはやらないほうが身のためだからね」
「も、もちろん、あくまで後学のためです。それに1つ質問が・・・」
「どんな質問・・・?」
「どうして株式投資がハイリスク・ハイリターンなのかなって。たしかに上がるか、下がるかだけなので、リスクはありますけど、ハイリスクではない気がします。むしろ、最もポピュラーな投資法だと思うんですけど・・・」
「安く買って、高く売る。たしかに投資の手法としては極めてシンプルだよね。じゃあ、Mさんの質問に答える前に、私からも質問したいことがある」
「いいですよ」
上場企業3500社以上…自力で「成長株」を探せるか?
「東証一部に上場している企業の数は、どれだけあると思う?」
「・・・全然わからないです」
「じつは1900以上ある。じゃあ、上場企業全体は?」
「2000くらい、ですか・・・?」
「3500社以上ある。それぞれの株は上がったり、下がったりを繰り返していて、ブレ幅が極めて大きい。そんな個別銘柄のなかから成長株を見つけられる? さらに、ブレ幅が大きい株式に資金のすべてを投じると、どうなるかな?」
「大儲けできるかもしれないけど、失敗したら大損をしてしまうかもしれない?」
「むしろ損をしてしまうことのほうが多いだろうね。それこそハイリスクだよね。まさに、丁半博打の世界じゃないですか。これでは安定して利潤を上げ続けることはできませんよね」
1億円倶楽部
主幹
株式会社オフィシャル 代表取締役
有限会社佐多税理士事務所 顧問
株式会社T.F.K 顧問
日本ほめる達人協会 理事
1967年、熊本県天草市生まれ。
有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。
自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。
人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。
コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、なおも記録更新中。
指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。
中小企業のコンサル業務を展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を挙げている。
著書に『年収1億円思考』『運命転換思考 一生かかっても身につけたい5つの「働き方」改革』(経済界)、『プロフェッショナル ミリオネア― 年収1億を生む60の黄金則』(プレジデント)など多数。
著者プロフィール詳細
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