配当金・売却益の税率が、本来の約20%から0%に
「金融商品と関係あるかわからないんですが、あれこれ調べてると、NISAっていう言葉を、よく目にするんですが・・・。これって何ですか?」
「NISAっていうのは、制度の名前。正しくは『少額投資非課税制度』。要は配当金・売却益の税率が、本来の約20%が0%になるという制度」
「つまり、税金が一切かからないと?」
「そういうこと。運用に関する支出で、最も大きいものは税金だから、これが非課税になる意義はとても大きい」
「どんな商品が買えるんですか?」
「いまのところは年間120万円を上限として、株式、投資信託、不動産投資信託(REIT)、外国株などを購入できる。国債や社債、保険商品、FX、商品先物などは購入できない」
「手数料はかかるんですか?」
「商品によるかな。投資信託の買付手数料、信託報酬、株式の売買手数料は必要です。ほかに1人1口座などの条件があります」
期間は5年間、年間120万円まで非課税
「お金を増やすためには、やったほうがいいんですよね・・・」
「もちろん、やってみる価値は、大いにあるよ」
「でも、なんだか複雑そうですよね・・・。ボクみたいな素人が、気をつけるべきことって何かあるんですか?」
「NISAとしての運用期間は5年と決まっている。5年間のなかで、株式や投資信託を売却して利益が出た場合には、その売却益は全額非課税になるんだけど、5年を過ぎると課税口座に移されてしまう(図表)」
[図表]NISAの特徴
「じゃあ、課税口座で売却益が出たらどうなるんですか?」
「それは課税の対象になるね。しかも、NISAは、売却のチャンスは一度きり。つまり、5年以内で、いつ売却するかというタイミングも重要なんだ」