
今回は、有名な投資の格言である「1つのカゴに卵を盛るな」の意味を改めて見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。
キーワードは「分散」
前回の続きです。

「ちなみにお金の仕分け以外にも、リスクヘッジの方法ってあるんですか?」

「もちろん。キーワードは『分散』です」

「『分散』、ですか?」

「そう、わかりやすく言えば、1つに『集中』しないということ。投資に関する格言で『1つのカゴに卵を盛るな』というのがあります。たとえば、卵を1つのカゴに盛った状態で、そのカゴを落としてしまったらどうなる?」

「・・・卵が割れちゃいますよね」

「全滅してしまう危険性さえある。でも、複数のカゴに盛ったら?」

「ほかの卵は割れない?」
投資信託などを使った「分散投資」でリスクヘッジ

「そう。つまり、特定の商品に集中して投資をするのは危険だから、複数の商品に投資をしようということです。これを『分散投資』という」

「なるほど。リスクを分散するために1つの商品だけではなく、幅広く投資をするという考え方ですね」

「その意味では、投資信託が適しているね。投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用のプロであるファンドマネジャーが、株式や債券などで運用する商品のこと。その運用の成果に応じて、収益は投資家に分配される」

「なんでそれを購入すると、分散したことになるんですか?」
次回に続きます。