今回は、投資信託、変額保険など分散投資を実現できる金融商品の例を見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。

複数の商品に投資したいなら「バランス型投資信託」

前回の続きです。

 

「投資信託にはいろいろな種類があるんだけど、投資対象は、国内外の株式・債券、不動産など、多岐にわたるんです。つまり、1つの投信にさまざまな金融商品が組み込まれていて、金融商品の寄せ集めともいえる」

 

「寄せ集め・・・、お正月の福袋みたいですね(図表)」

 

 


[図表]投資信託のイメージ

 

「そう、そんなイメージです。しかも、日本の株式・債券、外国の株式・債券などが、バランスよくパッケージされた、『バランス型投資信託』も販売されています」

 

「それを1つ購入すれば、複数の商品に投資したことになるというわけですか?」

 

 

「うん。個人では、なかなか投資しにくい株式にも、投資できるというメリットがある。さらに、少額から投資できるのも魅力だね」

「変額保険」には複数の資産があり、組み合わせも自由

「ちなみに、変額保険は分散投資に入るんですか? 利回りも高かったし、分散投資型なら、購入してみたいんですが・・・」

 

「あれも、分散投資型だね。変額保険には『日本株式』『日本債券』『外国株式』『外国債券』『新興国株式』『定期預金』など、8つの資産が用意されていて、それらを投資家は自由に組み合わせることができる」

 

「あっ、そうなんですね。でも、もし、どこかの国の経済が悪化して、外国の株価が下がっているときはどうなるんですか? そのまま値下がりして、気づいたときには0円になっていた、ということはないんですか?」

 

「それは大丈夫。株が下落傾向に入ったときには、ほかの安全な資産にスイッチするようになっているから。変額保険に興味が出てきたんだね」

 

「はい、でも、ちょっと迷ってるんです・・・」

 

 

 

次回に続きます。

本連載は、2017年4月23日刊行の書籍『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

給料が上がらなくても、  お金が確実に増える方法を  教えてもらいました。

給料が上がらなくても、 お金が確実に増える方法を 教えてもらいました。

江上 治

あさ出版

お給料が増えない。ボーナスも期待できない。臨時収入だってない。景気がいいのは昔の話で、このご時世、多くの人々が不況に苦しんでいます。マジメに働いたところで、お給料は増えませんし、ローン、教育費、老後と支出ばかり…

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