今回は、資産防衛に不可欠な「リスクヘッジ」という視点について取り上げます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。
投機性が高い商品には常に「転落のリスク」が・・・
前回の続きです。
「もちろん、実際のカラクリはわからないけど、少なくともFXは投資金の何倍ものお金を動かせるわけだから、調子にのって投資をしていると、気づいたときには大損をしていることもあるんだ」
「すべてを失ってしまうリスクもある、と」
「そう。一時的にお金持ちになった人もいるかもしれないけど、幸運はそんなに長く続かない。投機性が高い商品を買い続けると、つねに転落のリスクが付きまといます」
「江上さんのお知り合いに、そういう商品を買っている人はいないんですか?」
「1人もいない。投機的な商品やギャンブル性の高い商品は、あらかじめ選択肢から外しておいたほうが身のためだよ」
「お金の三分法」などもリスクヘッジの1つ
「そうします。ちなみに、FXみたいな投機性の高い商品じゃなくて、普通に高利率の商品がほしい場合は、どうやってリスクに備えればいいんですか?」
「まずは、自分なりに、リスクを背負えるかどうかだね。さっき(以前の連載記事にて詳述)のお金の三分法も、リスクヘッジの1つと考えれば安心でしょ」
「あ、そっか、言われてみればそうですね」
「つまり、自分の財産をすべて運用にまわしちゃいけないということ。どれだけのリスクを背負えるかを、事前に見極めておかなきゃ」
「たしかに三分法を使えば、失敗しても生活には影響が出ないですね」
「そう。たとえ、運用に失敗しても、生活に影響が出ないというのは、立派なリスクヘッジだと思うよ」
「でも、失敗を前提に考えるって、少し後ろ向きな感じが・・・」
「そんなことはないよ。さっきの変額保険だって、確実に利益が上がるかどうかは、誰にもわからない。あくまでも過去の実績からの推測だからね。だからこそ、後ろ向きでもリスクヘッジを考えることが重要なんだよ」
1億円倶楽部
主幹
株式会社オフィシャル 代表取締役
有限会社佐多税理士事務所 顧問
株式会社T.F.K 顧問
日本ほめる達人協会 理事
1967年、熊本県天草市生まれ。
有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。
自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。
人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。
コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、なおも記録更新中。
指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。
中小企業のコンサル業務を展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を挙げている。
著書に『年収1億円思考』『運命転換思考 一生かかっても身につけたい5つの「働き方」改革』(経済界)、『プロフェッショナル ミリオネア― 年収1億を生む60の黄金則』(プレジデント)など多数。
著者プロフィール詳細
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