今回は、なぜお金を貯めるのかという「目的」を持った運用の重要性を見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。
「お金の三分法」で常に配分を意識
「じゃあ、あらためて考えてみようか。基本は何のために貯めるのかという目的が必要なんだけど、Mさんの場合は?」
「子どもの教育費ですね」
「であれば、そのための貯金、運用なのだから、まずはそれに徹すること」
「はい」
「さらに、お金の三分法も頭に入れておかなければいけないよ」
「お金を3つのグループに仕分ける、ですよね?」
「そう、それぞれの役割を明確にするんだ」
「たしか、まずは毎日の生活に備えるためのお金ですよね」
「おぉ、ちゃんと覚えているね。これはわかりやすく言えば、銀行の普通預金に入れているお金だね」
「生活費は、ここから使う、と」
「そうそう。次が貯金。最後が長期的な見通しに沿って、増やすお金。運用のためのお金です。配分は人それぞれだけど、常にこの三分法を意識しておいてほしい」
一定額を超えたら貯金を運用にまわしていく
「ちなみに貯めるお金が一定額を超えたら、どうすればいいんですか?運用のお金とかに移したほうがいいんですか?」
「そうだね。なるべく、運用のお金は多いほうがいい」
「なるほど」
「いくら複利で運用しても、種銭が少なかったら、利益は少ないからね。たとえば資金が1000万円、複利7%で運用したとして、1年目は1070万円、2年目は1145万円、3年目には1225万円と増えていくけど、仮に10万円しか投資資金がなかったらどうなる?」
「ええっと、1年目が10万7000円、2年目が11万4490円、3年目が12万2500円・・・。たしかに微増って感じですね」
「だよね。だから貯金もうんとして、運用にまわしたほうがいいわけ。これは大事な話だから、あとでまた具体的に説明するよ」
「お願いします!」
1億円倶楽部
主幹
株式会社オフィシャル 代表取締役
有限会社佐多税理士事務所 顧問
株式会社T.F.K 顧問
日本ほめる達人協会 理事
1967年、熊本県天草市生まれ。
有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。
自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。
人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。
コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、なおも記録更新中。
指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。
中小企業のコンサル業務を展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を挙げている。
著書に『年収1億円思考』『運命転換思考 一生かかっても身につけたい5つの「働き方」改革』(経済界)、『プロフェッショナル ミリオネア― 年収1億を生む60の黄金則』(プレジデント)など多数。
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