今回は、お金を効率よく増やすために不可欠な「複利の運用」について紹介します。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。

「単利」と「複利」の違いとは?

「さらにもう1つ、押さえてもらいたいことがある」

 

 

「何ですか?」

 

 

「『複利』で増やさないと、お金持ちになれないということ。じつは、『72の法則』で言った『金利』というのも、複利の年利率のことなんだ」

 

 

「・・・複利の年利率?もっとわかりやすく教えてほしいです・・・」

 

 

「たとえば、お金を銀行に預けたり、投資したりすると利息がつくよね。この利息には単利と複利の2種類がある。元本が常に一定で、元本にのみ利息がつくのが単利。じゃあ100万円預けて、1年で10%の利息がつくと1年後どうなる?」

 

「110万円になります」

 

 

「そうだよね。で、2年目には120万円、3年目には130万円、4年目には140万円と増えていく」

 

 

「毎年、10万円ずつ増えていくわけですね」

 

 

「そう、単利は一定額ずつ増えていく。一方で元本と利息を合計して、そこに利率をかけていくのが複利(図表1)。前年の元本に利息を加えたものが、今年の元本になる。単利と同様の条件で、計算してみようか。10%の利率だと、100万円が1年後には110万円」

 

[図表1]単利と複利の違いとは ?

期間が長くなると、単利と複利では絶大な差が生じる

「1年目は単利と同じですね」

 

 

「でも、2年目からは利息を元本に組み入れて計算することになる。すると、2年目が121万円(110+110×0.1)、3年目は133万1000円(121+121×0.1)」

 

「単利に比べてどんどん増えていきますね」

 

 

「10年で単利なら200万円なのに、複利だと259万円にもなるんだ」

 

 

「え、60万円も差が開いている!」

 

 

「単利の場合は、200万円に到達するまでに10年かかるんだけど、複利だと8年目で到達するね。すなわち、お金を早く、たくさん増やすためには、複利の運用が欠かせないということだよ(図表2)」

 

[図表2]単利と複利で利用した時の差額とは?

「複利の力はすごいですね!!」

本連載は、2017年4月23日刊行の書籍『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

給料が上がらなくても、  お金が確実に増える方法を  教えてもらいました。

給料が上がらなくても、 お金が確実に増える方法を 教えてもらいました。

江上 治

あさ出版

お給料が増えない。ボーナスも期待できない。臨時収入だってない。景気がいいのは昔の話で、このご時世、多くの人々が不況に苦しんでいます。マジメに働いたところで、お給料は増えませんし、ローン、教育費、老後と支出ばかり…

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