今回は、「中古設備」は補助の対象となるか、補助金でよく使う「経常利益」とは何かを見ていきます。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

ほとんどの補助金は、新品の設備が対象

ものづくり補助金の場合は単価が50万円以上の場合、相見積もりを要請しています。しかし、新品であれば、相見積もりにより、価格は絞り込むことが可能ですが、中古設備の場合は適正な市場価格の把握が難しくなります。

 

したがって、ほとんどの補助金申請においては、新品の設備が対象となっています。

補助金申請における経常利益は、営業外収益を含まない

通常の決算書で言う、経常利益は営業利益から営業外収益をプラスし、そこから営業外費用をマイナスしますが、補助金でよく使う「経常利益」は、営業利益-営業外費用とする場合がほとんどであり、資金調達に係る財務活動に係る費用(支払利息、新株発行費等)を含みますが、営業外収益は含みません。

 

会社の中には不動産を所有し、他社へ賃貸しているなど、営業外収益が大きくプラスになっているところもあります。本業では赤字ですが、経常利益はプラスといったこともあるでしょう。

 

しかし、補助金の「経常利益」では、営業外収益が加算されないことから、本業以外の収益の影響を除去した数値が重要視されます。

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