今回は、「両立支援等助成金」の概要と、補助金の「面談審査」で留意すべき点を説明します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

男性労働者が育児休業を取得しやすい職場を目指す

Q:両立支援等助成金とは?

 

A:仕事と家庭の両立を支援する助成金であり、この中には、出生時両立支援助成金、女性活躍加速化助成金等があります。

 

出生時両立支援助成金は、男性労働者が育児休業を取得しやすい職場風土づくりに取り組み、出生後8週間以内に連続14日以上の育児休業を取得させた事業主に、最初の1人が60万円、2人目以降が15万円支給されます。

 

女性活躍加速化助成金は、女性の積極採用や積極登用・評価・昇進等の取組目標と数値目標を定めて目標達成した場合に助成するもので、支給額は2か月以内の取組目標が達成した場合は1企業で30万円、3年以内の数値目標が達成した場合は、さらに30万円が支給されます。

面談審査では、ポイントを絞って簡潔に説明を

Q:都道府県の補助金で書類審査の後、面談があるのですが、留意点はありますか?

 

A:都道府県の補助金によっては、書類審査の後、面談審査を設けているところも多くあります。書類審査でどのくらい絞り込むのか、面談の位置づけはどうなのかということは、担当部署に問い合わせても教えてくれません。

 

ただし、面談試験が何日あるのか、どのくらいの時間をとるのかによって、おおよその絞り込み条件を類推することが可能です。

 

都道府県によっても、審査員を何名くらい用意するのか、予算がどのくらいかによって異なってきますが、面談が採択される確率は約50%とみておいてよいでしょう。したがって、単に面談といっても2件に1件は落ちてしまうということを前提に、しっかりと準備する必要があります。

 

面談のパターンは、最初に書面の説明をして、その後、質疑応答というところが多いと思います。時間配分も事前に知らされることがほとんどですので、最初の説明でぴったり時間内に収まるようにすることが重要です。

 

いろいろとあれこれ説明しようとして、尻切れトンボにならないように、ポイントを絞って簡潔に説明するようにしましょう。説明時間が5分であれば、その5分間に話す内容をいくつかの段落に分けて申請書に準じてポイントをまとめ、タイマーで測りながら練習しましょう。

 

説明する内容としては、おおよそ以下のようになりますが、3、4、5がキモになりますので、ここを中心に時間配分を考えるとよいでしょう。

 

1.会社の概要

2.既存事業の市場ニーズの変化や補助事業の市場ニーズの広がり

3.自社の経営課題や補助事業の課題

4.当社の強み(他者との違い)を活用した課題解決(革新性、独自性)

5.事業化後の市場へのインパクト(事業性)

6.やる気の表明

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