今回は、平成28年度補正及び29年度予算における補助金を紹介します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

ものづくり補助金の減額で、競争が激しくなった28年度

補正予算に関しては28年10月末から11月にかけて募集開始ですが、以下、国から発表された概算要求から抜粋した主な補助金を記載します。これによると、大型の「ものづくり補助金」は700~800億と減額になる可能性が高く、27年補正より競争が激しくなることが予想されます。

 

<28年度補正>

 

○地域未来投資促進事業【1001.3億円】

地域における「中⼩企業等の稼ぐ⼒の強化」を図るため、中⼩企業等の経営⼒向上に資する取組を⼀貫して⽀援。

 

①ものづくり・商業・サービスの開発⽀援

●第四次産業⾰命に向けてIoT等の活⽤や経営⼒向上に資する⾰新的ものづくり・商業・サービスの開発を⽀援。

●賃上げ等を⾏う事業者の補助上限額を増額等。

 

②ITの導⼊等⽀援

③海外や商店街等における需要開拓

 

○⼩規模事業者販路開拓⽀援事業【120.0億円補正】

経営指導員による⼩規模事業者への伴⾛型⽀援を推進する。また、経営計画に基づく販路開拓・商品開発等の費⽤を補助する。同時に、賃上げ等を⾏う事業者への補助上限額の増額等を⾏う。

 

○省エネルギー投資促進に向けた支援補助金【補正予算100.0億円】

工場・事業場、住宅、ビルにおける省エネルギー関連投資を促進することで、エネルギー消費効率の改善を促し、徹底した省エネを推進する。

新サービスの開発のための補助金が充実した29年度

<29年度予算>

 

○戦略的基盤技術⾼度化・連携⽀援事業【140.9億円(拡充)】

地域経済を⽀える中⼩企業におけるイノベーションの創出を図るため、中⼩企業・⼩規模事業者が産学官連携して⾏う研究開発等や新しいサービスモデルの開発等のための事業を⽀援。

 

○⼩規模事業者販路開拓⽀援事業【55.9億円(拡充)】

 

○地域・まちなか商業活性化⽀援事業等【25.0億円(拡充)】

コンパクトシティ化に取り組むまち(中⼼市街地)及び地域コミュニティや買物機能を維持・強化する商店街を⽀援する。また、⼀定地域内で複数の個店が連携して⾏う新たな事業を⽀援する。

 

○中⼩企業・⼩規模事業者海外展開戦略⽀援事業【29.8億円(拡充)】

新規に海外展開を⾏う中⼩企業・⼩規模事業者を中⼼に、事業計画策定から進出後に⾄るまで、⼀貫して戦略的に⽀援する。

 

○ふるさと名物応援事業【25.0億円(拡充)】

地域資源の活⽤や農林漁業者との連携による商品・サービスの開発や販路開拓に取り組む中⼩企業・⼩規模事業者を⽀援する。

 

○創業・事業再⽣・事業承継促進⽀援事業【26.5億円(新規)】

地域における創業の促進を図るとともに、経営者の⾼齢化や債務超過等の課題を抱える中⼩企業の世代交代・再活性化を進めるため、創業・事業再⽣・事業承継に係る設備投資等の補助や、⽀援機関に対する補助等の⼀体的な⽀援を⾏う。

 

創業者の基礎的な知識習得を⽀援するとともに、潜在的な創業者の掘り起こしを⾏う。

 

○省エネルギー投資促進に向けた支援補助金【1140.0億円】

 

○省エネルギー性能の優れた建設機械の導入事業費補助金【15.7億円】

世界最先端の省エネ型建設機械の市場構築や省エネ性能の向上を図るため、環境性能に優れた省エネ型建設機械に対して導入補助を行い、更なる国内普及を目指す。

 

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