今回は、一度に複数の助成金を申し込むことの可否と、職場定着支援助成金について説明します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

助成内容が同じものは同時申し込みできないが・・・

Q:一度にいくつもの助成金を申し込むことは可能ですか?

 

A:厚生労働省系の助成金の中で、助成内容が同じものは重複することはできません。しかし、同じ助成金の中でいくつか分かれているものもあり、たとえば、キャリア形成助成金のように研修を行いながら、職業能力評価制度、そしてキャリアドック制度を導入するなどマルチ的に申し込むことが可能なものもあります。

 

助成金の数は多くあるため、何をどう活用していくのかはきちんと計画的に行う必要があります。

従業員の離職率低下を図る「職場定着支援助成金」

Q:職場定着支援助成金とは?

 

A:雇用管理制度(評価処遇制度、研修制度、健康づくり制度、メンター制度)の導入、実施を通じて、従業員の離職率の低下を図る助成金になります。

 

1.評価処遇制度は、労働者の評価・処遇制度や昇進・昇格基準、賃金制度(退職金制度・賞与を含む)、各手当制度(通勤手当・住居手当・単身赴任手当等)を定めた場合に対象となります。

 

2.研修制度は、一人につき10時間以上の教育訓練であり、通常の労働者の職務の遂行に必要な知識、スキル、能力の付与を目的にカリキュラム内容、時間等を定めた教育訓練・研修制度となります。

 

3.健康づくり制度は、人間ドック、生活習慣病予防検診、腰痛健康診断といった法定の健康診断以外の健康づくりに資する新たな制度の導入が対象となります。

 

4.メンター制度は、通常の労働者に対するキャリア形成上の課題及び職場における問題の解決を支援するためのメンタリングの措置が対象となります。会社や配属部署における直属上司とは別に、指導・相談役となる先輩(メンター)が後輩(メンティ)をサポートする制度であることが条件です。

 

制度導入助成として、各制度ごとに10万円支給、ある一定期間経過したのちに目標を達成した場合に60万円が支給されます。

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