今回は、米国株のダウ採用銘柄のひとつ、「ホーム・デポ」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『米国株四半期速報 2017年春号』の中から一部を抜粋し、米国株の基礎知識とダウ採用30銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

 

中国からは撤退するも、M&Aで業容拡大

【ホームセンター大手】

住宅リフォーム向け建設資材、家具、ガーデニング用品などを扱う大型小売店をチェーン展開。住宅所有者や修理業者をターゲットに、1店舗当たり3万~4万点の商品をそろえる。ホームセンター業界の中では世界最大手(自社)。米国本土を中心に、プエルトリコ、米領バージン諸島、グアムのほか、カナダやメキシコにも進出し、合計で2274店を展開している(2016年1月期末)。

 

中国からは撤退。12年、現地の店舗をすべて閉鎖した。個人情報流出。14年、カナダと米国の店舗で使用されたクレジットカードについて、「ハッカー攻撃により、5600万件の個人情報が流出した可能性がある」と報告した。M&Aで業容拡大。15年に住宅メンテナンス大手インターライン・ブランズを買収した。

前年同期比に比べ、売上高・純利益ともに増加

【足元動向】

第4四半期(16年11月~17年1月)は売上高が前年同期比5.84%増の222億700万ドル、純利益が同18.55%増の17億4400万ドルに伸びた。売上高、希薄化後EPS(1.44ドル)ともに市場予想(それぞれ218億200万ドル、1.333ドル)を上回る。既存店売上高は5.6%増加した(うち米国内で6.2%増)。取引件数は2.89%増の3億5920万件、平均客単価は2.86%増の60.65ドルに上向いている。

 

コスト抑制で利益拡大。総営業費用の増加ペース(0.41%)を増収率以下に抑えるなか、営業利益は14.82%増の29億2700万ドルに伸びた。税引き前利益も16.38%増の26億9200万ドルに拡大している。会社側は17年通期の業績に関し、売上高を約4.6%増、既存店売上高を約4.6%増、希薄化後EPSを約10.5%増の7.13ドルと予想した。

 

※決算報告書(10-K)未発表につき、決算短信(8-K)ベースで作成
※決算報告書(10-K)未発表につき、決算短信(8-K)ベースで作成

 

 

 

米国株四半期速報 2017年春号

米国株四半期速報 2017年春号

亜州IR株式会社

亜州IR株式会社

米国企業への投資を考える個人投資家がここ数年で非常に増えてきました。弊社米国株四半期速報は2012年春号の初版から5年に渡り、四半期ごとに発行。米国株投資家必携のハンドブックとして親しまれてきました。編集の基本方針…

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