16年、家電事業を中国の家電大手ハイアールに売却
【巨大コングロマリット】
エネルギー、電機、金融などの事業を世界180カ国以上で展開する。産業分野では、航空機エンジンや発電設備、家電、医療機器、鉄道車両などを生産。ガスタービンは世界トップシェアを誇る。
金融分野では、リースや法人向けファイナンス、消費者金融などを展開する。業態転換。単なる製造企業から「デジタル製造企業」への変革を目標に掲げた。自社開発の「Predix」プラットフォームをオープン化することで、「2020年のソフト関連売上高150億ドル」を目指す。15年、金融部門の縮小を進める中、仏重電大手アルストムのエネルギー部門を買収した。16年に家電事業を中国の家電大手ハイアールに売却する一方、石油&ガス事業を石油サービス大手ベーカー・ヒューズ(BHI)と事業統合することで合意している(17年半ばの完了を予定)。
売上高、希薄化後EPSともに市場予想を下回る
【足元動向】
第4四半期(10~12月)は売上高が前年同期比2.37%減の330億8800万ドルに細る中、純利益が同41.80%減の36億6700万ドルに落ち込んだ。希薄化後EPSは0.39ドル。売上高、希薄化後EPSともに市場予想(それぞれ339億3500万ドル、0.435ドル)を下回る。
部門別の売上高は、金融部門が2.47%増の26億4900万ドルに上向く半面、産業部門が0.36%減の312億3600万ドルに細った。産業部門では、電力が19.67%増、再生可能エネルギーが28.99%増、航空が6.72%増、ヘルスケアが2.57%増と伸びたものの、石油&ガスが21.88%減、輸送機器が22.89%減、エナジーコネクション&ライティングが28.60%減と低迷している。利益面でも、石油&ガスが42.51%減益と苦戦を強いられた(産業部門全体の営業利益は5.79%増)。