昨年は上海ディズニーリゾートを開園
【エンターテインメント大手】
メディア事業、テーマパーク運営などを手がける。主力のメディア・ネットワーク部門は、米3大放送局の一角である「ABC」やスポーツ専門チャンネル「ESPN」、アニメ専門チャンネル「ディズニー・チャンネル」などを運営。
パーク・リゾート部門は「ディズニーランド」などのテーマパークを世界各地で展開する。スタジオ・エンターテインメント部門はアニメ・実写映画の制作、音楽出版を手がけ、コンシューマー・プロダクツ部門はキャラクター商品の販売などを行っている。M&A。2012年に「スター・ウォーズ」の映画制作会社ルーカスフィルムを買収した。16年には、メジャーリーグのビデオストリーミングを手がける「BAMTech, LLC」に資本参加した他、上海ディズニーリゾートを開園した。
売上高・純利益ともに前年同期比を下回る
【足元動向】
第1四半期(10~12月)は売上高が前年同期比3.01%減の147億8400万ドル、純利益が同13.92%減の24億7900万ドルに落ち込んだ。売上高が市場予想(152億6300万ドル)を下回ったものの、希薄化後EPS(1.55ドル)は市場予想(1.484ドル)を上回る。
部門別の売上高は、パーク&リゾートが6.40%伸びたものの、メディア・ネットワークが1.56%減、スタジオ・エンターテインメントが7.38%減、コンシューマー・プロダクツ&インタラクティブが22.72%減と低迷した。部門別の営業利益も同様に、パーク&リゾートが13.14%増加する一方、メディア・ネットワークが3.54%減、スタジオ・エンターテインメントが16.96%減、コンシューマー・プロダクツ&インタラクティブが25.34%減と苦戦している。
全体の税引き前利益は14.52%縮小。総費用を1.57%低減させたものの、減収のほか、投資先企業の持分利益が75.10%減ったことなどが響いた。