今回は、米国株のダウ採用銘柄のひとつ、「ウォルト・ディズニー」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『米国株四半期速報 2017春号』の中から一部を抜粋し、米国株の基礎知識とダウ採用30銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

 

昨年は上海ディズニーリゾートを開園

【エンターテインメント大手】

メディア事業、テーマパーク運営などを手がける。主力のメディア・ネットワーク部門は、米3大放送局の一角である「ABC」やスポーツ専門チャンネル「ESPN」、アニメ専門チャンネル「ディズニー・チャンネル」などを運営。

 

パーク・リゾート部門は「ディズニーランド」などのテーマパークを世界各地で展開する。スタジオ・エンターテインメント部門はアニメ・実写映画の制作、音楽出版を手がけ、コンシューマー・プロダクツ部門はキャラクター商品の販売などを行っている。M&A。2012年に「スター・ウォーズ」の映画制作会社ルーカスフィルムを買収した。16年には、メジャーリーグのビデオストリーミングを手がける「BAMTech, LLC」に資本参加した他、上海ディズニーリゾートを開園した。

売上高・純利益ともに前年同期比を下回る

【足元動向】

第1四半期(10~12月)は売上高が前年同期比3.01%減の147億8400万ドル、純利益が同13.92%減の24億7900万ドルに落ち込んだ。売上高が市場予想(152億6300万ドル)を下回ったものの、希薄化後EPS(1.55ドル)は市場予想(1.484ドル)を上回る。

 

部門別の売上高は、パーク&リゾートが6.40%伸びたものの、メディア・ネットワークが1.56%減、スタジオ・エンターテインメントが7.38%減、コンシューマー・プロダクツ&インタラクティブが22.72%減と低迷した。部門別の営業利益も同様に、パーク&リゾートが13.14%増加する一方、メディア・ネットワークが3.54%減、スタジオ・エンターテインメントが16.96%減、コンシューマー・プロダクツ&インタラクティブが25.34%減と苦戦している。

 

全体の税引き前利益は14.52%縮小。総費用を1.57%低減させたものの、減収のほか、投資先企業の持分利益が75.10%減ったことなどが響いた。

 

 
 

 

米国株四半期速報 2017年春号

米国株四半期速報 2017年春号

亜州IR株式会社

亜州IR株式会社

米国企業への投資を考える個人投資家がここ数年で非常に増えてきました。弊社米国株四半期速報は2012年春号の初版から5年に渡り、四半期ごとに発行。米国株投資家必携のハンドブックとして親しまれてきました。編集の基本方針…

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