前回は、国際社会で評価されるために不可欠な「美しい歯」について紹介しました。今回は、「矯正歯科治療は痛い」というイメージは正しいのかについて見ていきます。

痛みが継続する期間は、想像よりもずっと少ない

矯正歯科治療は「痛いから嫌だ」とか「痛みが続くイメージが怖い」と言う人もよくいます。

 

確かに、矯正歯科治療が「まったく痛くない」と言ったらウソになるでしょう。ある歯科医院の経営コンサルタントが行った調査によると、矯正歯科治療を経験した人に痛みについて聞いたところ、「まったく痛みが無かった」という人は6%で、残り94%が「矯正歯科治療中に痛みを感じた」という結果だったそうです。

 

しかし、「矯正は痛いもの」という先入観があるのでしょうか、私が治療をしている患者さんたちからは「思ったより痛くありませんでした」とか、「我慢できる程度の痛さだった」「ずっと痛いわけではないんですね。ホッとしました」などという声が聞かれます。

 

痛みには個人差があります。ですからすべての患者にさん対して「思っているより痛く無いので、大丈夫ですよ」と断言はできないのですが、少なくとも「痛みを感じる期間は、おそらく皆さんが想像しているよりもずっと短いですよ」ということは言えます。

 

具体的に説明すると、まず矯正の痛みは、治療中、ずっと続くものではありません。いくつか「痛みが起こる原因」や「タイミング」があるわけですが、そのうちの主なものが、以下の3つとなります。

矯正中に「痛み」が起こるタイミングとは?

痛みのタイミング①矯正装置を調整する時の痛み

 

矯正歯科治療は通常、1カ月に1回のペースで通院してもらい、装置の調整を行って、徐々に歯を動かしていきます。痛みはその、装置を調整する際に起こりやすくなります。

 

矯正装置を装着すると、歯には「矯正力」という力がかかります。

 

矯正力とは、歯が引っ張られたり押されたりする力で、それを「痛み」と感じる人もいれば、「違和感がある程度」という人もいます。また、歯が動く時に痛みを感じる人もいます。

 

したがって、初めて装置を付けた時に痛みが1週間程度続くということはありますが、矯正歯科治療が始まってしばらく経つと、装置を付けていることに慣れてきます。そして、その後は「痛い」と感じることが少なくなります。

 

あるとしたら装置への違和感だったり、食事の時、たまに痛みを感じたりする程度でしょう。もし痛みが出ても、3~4日程度で治まる場合がほとんどです。

 

つまり、痛みのピークは、あっても1カ月に1回、3日程度ということになります。それでも痛みが気になる場合は、痛みを感じるピークの2~3日だけ痛み止めを飲めば、歯が動く時に感じる痛みに対するストレスは無くなります。最近では他にも、レーザーを痛みの感じる部分に当てて、痛みを緩和するという治療法もあります。

 

次回に続きます。

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