施主としての「思い」を注文住宅に100%反映させるには?

前回は、住宅建築にあたって必ずチェックしたい「支払い条件」の内容を紹介しました。今回は、施主としての「思い」を注文住宅に反映させるためのポイントを見ていきます。

注文住宅の設備や仕様…一日で決められるはずはない

間取りも仕様も決まっている建売り住宅と違い、注文住宅とはその字の表すように間取りから仕様、設備、内装にいたるまで予算の許す範囲内であれば自由に考え、選び、カスタマイズ出来るフルオーダー住宅です。

 

しかし、実際は注文住宅とは名ばかりで、ベースとなる間取りや設備まである程度決まっており、限られた種類の中でしか選ぶことの出来ないセミオーダーの住宅が多いという事実は、これまでにも説明してきた通りです。幅広いターゲットに受け入れられる間取りや最新の設備を採用している場合がほとんどなので、必ずしもセミオーダーの住宅が悪いというわけではありません。ただ当然ながら、セミオーダーの会社を選ぶと、「じっくり納得のいく『家』を建てたい」「既製品ではない家を造りたい」という想いを持つ施主にとっては、物足りないものになってしまう可能性があります。

 

そのため、納得出来るまで設計の提案や設備仕様の相談に応じてくれるかは、住宅会社選びの大きなポイントと言えます。特に年間一〇〇棟以上を建てる会社は扱う棟数が多いため、細部にまで手が回らず、セミオーダーが基本になってしまうケースも多く、そのような会社の場合、打ち合わせ回数は何回まで、と内部的にあらかじめ決まっていることもあるのです。

 

また、素人だからあまり何度も口出ししてはいけないのではないか、と遠慮してしまう人もいます。しかし、引渡された「家」にこれから永く暮らすのは施主自身と家族です。納得ゆくまで何回でも図面を引き直し、相談に乗ってくれる会社を選ぶことで、最終的に納得出来る間取り、本来望んでいた生活空間を実現することが出来る可能性が高まると言えるでしょう。

 

また、「設備と仕様をすべて一日で決めました。小さなサンプルを次から次へと並べられて、どれを選んだらいいのか最後はもう何が何だかわからなくなりました。もっと時間をかけてじっくり楽しんで選びたかったのに……」以前相談に来られたお客様には、こんな人もいました。

 

本来、注文住宅の設備や仕様、インテリアを一日で決められるはずがありません。これは、その住宅会社の自社都合でしかなく、お客様の楽しみを奪ってしまう哀しいケースです。当然、実際に工事が始まってからこんな仕様を選んだつもりはなかった、イメージと違う、合わない……など、行き違いも起こりがちになります。

 

こういった住宅会社の場合、現場監督に申し出ても、こちらは施主が選んだ仕様と設備を発注しただけとまともに取り合ってくれないでしょう。これでは誰のための「家」なのかわかりません。

インテリアコーディネーターとの付き合い方

家づくりの期間で最も楽しいのは、設備や仕様、インテリアを決めていく打ち合わせの期間だと思います。メーカーのショールームにあちこち足を運んだり、住宅情報誌やおしゃれな雑誌をスクラップしたりして自分のイメージに合わせた設備や仕様を選んでいくのは幸せな時間です。あれこれ悩みながら掘り下げていくうちに、わが家への愛着も増し、いとおしくなっていくものです。

 

特に、インテリアコーディネートは楽しいものでしょう。しかし、こちらの好みのイメージを伝えたのに、インテリアコーディネーターの趣味を押しつけられ、ほとんどの仕様やカラーを決めさせられてしまった……というパターンも少なくありません。

 

インテリアコーディネーターは住宅会社によってスタッフとして常勤している場合もあれば、フリーランスとして契約している場合もあります。コーディネートによりマージンが入る場合、当然お客様の意向より請負金額を優先した提案になる可能性が高くなります。インテリアコーディネーターは、空間演出のプロフェッショナルですが、あくまでも施主とその家族が暮らしやすい、快適な空間演出でなければ意味がありません。この場合もやはり納得出来るまで、念入りな打ち合わせを重ねることが大切です。

 

家づくりの主役は施主なのですから、インテリアコーディネーターのアドバイスを参考にしつつ、施主自身がこだわりを持ち時間をかけてインテリアや設備を選んでください。

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株式会社タマック 代表取締役

1961年(昭和36年)千葉県生まれ。  愛知学院大学商学部経営学科卒業後、父親の経営する会社に入社するも、間もなく経営破たん。家族として背負った負債を返済するために3年間、究極の職場・佐川急便に勤務。
負債を全額返済し終えた1988年、父親が再度立ち上げたタマックの前身となるハウスクリーニング業有限会社多摩クリーンサービスに入社し、1990年より住宅建設業を開始、某大手ハウスメーカーの指定工務店となる。
1993年株式会社タマックに商号変更、1995年株式会社タマック代表取締役に就任。2001年大手ハウスメーカーの下請けから脱却し、注文住宅の自社ブランド「タマックの家」の受注を開始。下請け時代の反省から一貫して拡大路線をとらず、「半径10km圏内限定施工」、「年間80棟限定施工」、「月間7棟平準着工」を掲げ、施主の立場に立った「サービス業」としての家づくりを実践している。
神奈川県川崎市多摩区に本社およびショールームを構え「生涯一拠点体制」を宣言し、施主にとっての「一分の一の家づくり」を大切に、「家づくりは幸せづくり」をモットーとし、地元に必要とされる会社として根ざしている。

著者紹介

連載「家づくり」を成功に導く住宅会社の選び方

本連載は、2017年4月12日刊行の書籍『改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる

改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる

貞松 信人

幻冬舎メディアコンサルティング

人生を左右するほどの大きな買い物である「家づくり」。「家づくり」は購買経験を積むことが出来ないため、何が正しくて、何を基準にすれば良いかわからない、とても難しい買い物です。 あるアンケート調査では、注文住宅を…

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