商業の中心地から世界遺産まで・・・ポルトガルの各地域の概要

前回は、なぜポルトガルには多くの人々が投資をし、移住対象ともなりうるのか、ポルトガルの最新事情を交えながら考察しました。今回は、産業の中心となる首都リスボンをはじめとする、ポルトガルの主要な都市や地区について、基本的な情報をご紹介します。

主要な産業の多くが集結する最大都市リスボン

ポルトガルの地理を簡単に説明しましょう。最大の都市は言わずと知れた首都リスボン。人口はリスボン市街で55万人程度、リスボン都市圏全域では300万人ほどです。金融、商業、出版、娯楽、芸術、貿易、教育、観光と言った様々な産業において重要な都市であり、ポルトガルの多国籍企業の本社はほとんどがリスボン地域にあります。地下鉄、路面電車など交通も発達しています。

 

リスボン都市圏内のカスカイスは、リスボンやシントラへの道路が整備されており、カジノ、闘牛場、スポーツクラブなどがある国際的リゾート地です。カスカイス駅までリスボン近郊鉄道カスカイス線の列車(平日昼間は1時間に5本程度運行)で、終点カイス・ド・ソドレ駅までの所要時間は約40分、車であれば更に速く行くことができます。

 

 

シントラはリスボンからリスボン近郊鉄道シントラ線の列車で約40分、市全域の人口は36万人ほどです。城跡や、ポルトガル王室の夏の離宮など、様々な年代の文化財が集積していることから、観光地として有名です。

 

[図表1]リスボン都市圏の地図

 

・シントラの不動産の平均価格…€2464/㎡
・カスカイスの不動産の平均価格…€2771/㎡
※価格はポルトガルのデベロッパー、IMO Comretissimoにより発表されたものです。
・シントラの不動産の平均価格…€2464/㎡
・カスカイスの不動産の平均価格…€2771/㎡
※価格はポルトガルのデベロッパー、IMOCompletissimoにより発表されたものです。

 

セトゥーバルは漁業、工業、観光業などの拠点

 

第二の都市はポルトで、北部の港湾都市で、人口は約26万3000人。ポルトガル屈指の国際都市であり、ポルト都市圏全体では人口は約160万人を数えます。リスボンの他に唯一地下鉄がある都市です。リスボンからは車で2時間。ワインや世界遺産などで有名です。

 

セトゥーバルはリスボン都市圏の最南端に位置するポルトガル第4の都市で、近代以降はポルトガル南部における漁業、工業、観光業などの各産業の拠点として重要な位置を占めています。

 

アレンテージョは、ポルトガル中南部に位置する地方で、穀物生産と豊かな土壌から、ポルトガルでは「パンのバスケット」として知られる地域です。

 

アルガルヴェは、ポルトガル本土の最南端の地方で、中心都市は、国際空港を擁するファロです。漁業と養殖業は沿岸部の重要な産業で、多くの魚介類が獲れ、加工もされています。食品製造業、セメント、建設業も主要産業であり、観光業もまた経済の中心です。

 

シルバーコーストは、ポルトガルの大西洋沿岸に位置するシルバーコースト。位置的には、北のアヴェイロから南のペニシェとなります。波が豊富なエリアであり、サーフィンで有名です。

 

[図表2]ポルトガル主要都市

 

それぞれ魅力のある場所ですが、黄金ビザを取得して移住(留学、ロングステイなど帰国前提の場合を含む)をご希望される場合には、日本人は全体的に便利な生活に慣れていること、学校の選択肢などの理由から、リスボン、あるいは周辺のリスボンへの行き来が便利な場所をお勧めします。

 

2017年4月より、北京―リスボンの直行便が開通しました。投資や移住、旅行のために、ポルトガルを訪れている中国の方々が、それだけ多いということなのでしょう。

 

 

もっとも、私がオーストラリアやフィリピンを訪れた際には、現地の方に「ニーハオ!」などと声をかけられたものですが、ポルトガルでは、中華系の友人が現地の方から「コンニチハ!」、「アリガトウ(知人のポルトガル人は、ポルトガル語で『ありがとう』を意味する「obrigado」が語源だと主張しています)」と話しかけられています。ポルトガルはそれほど親日的なのです。

宅地建物取引士

日本、シンガポール、北京にて、不動産賃貸業、国内・海外法務、日本企業の海外進出サポート業務などに携わった後、ヨーロッパのマイナー国家への海外不動産投資業務、海外移住サポート業務に従事している。現在は北京と東京を行き来しながら、ポルトガル、スペインをはじめ、ギリシャ、キプロスなど数カ国の不動産を取り扱う。
不動産投資においては、各国の法律、税制、金融について詳細なアドバイスを心がけ、移住においては、顧客それぞれの希望に合った生活環境、教育方針、医療体系などを備えた国・地域を提示できるよう、常に研究を重ねる。
親族の半分はブルガリアに在住、ギリシャ、キプロス、スペイン、マルタにも親族、友人、知人が在住している。

著者紹介

連載移住先としても注目! 「ポルトガル不動産」の最新事情

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