気候が温暖で、日本よりも物価が安い
中国の方の場合では、一家で移住をして、貿易、料理店の開業、漢方薬の製造・販売など、商売をしながら生計をたて、子どもをインターナショナルスクールに通わせているケースが多いようです。
自営業であっても、税金、社会保障費を払っていれば、失業手当、年金などを受給する権利を取得できます。のんびりした生活リズム、温暖で晴天が多い気候、物価の安さに、「快適さ」を感じていらっしゃる方も多いです。
最後に、日本人の方の選択肢となるポルトガルへの長期滞在の形式を2つ挙げたいと思います。
1.定年退職ののち、ポルトガルで「ロングステイ」を楽しむケース
気候がよく、観光地もたくさんあり、英語の普及率も高く、日本と比べて生活費も安いため、ポルトガルは暮らしやすいといえます。また一定以上の年齢の方々にとっては重要となる医療のレベルも高く(WHOによる2011年の世界医療ランキングで第12位)、食事も海のものが多くて、日本人の口に合うという意見もあります。
不動産の購入における初期投資は東南アジア各国よりは多くかかりますが、日本への帰国を決定した時点で不動産を売却すれば(ご購入価格での買い取り特約を定めている業者もあります)、その売却代金を老後資金にあてることもできます。早めにご決断され、不動産価格上昇期が続くうちに売却されれば、キャピタルゲインも得られます。
子どもの教育のために親子で移住
2.「親子留学」ケース
主にお母様がお子様と一緒にポルトガルに滞在して、英語で教えるインターナショナルスクールに通われるケースです。公立校であっても英語教育のレベルは高いため、ポルトガル語との両立ができそうなお子様にはその選択肢もあるかと思います。
ポルトガルのインターナショナルスクールの学費は、日本国内のインターナショナルスクールよりも安く、多くの学校は年間84万円-144万4千円相当(2月10日現在、1ユーロ=120円)の範囲内で、日本国内の「学費のみで年間200万円」より安く通えます。
また、リスボンとポルトには、土曜日午前中だけの開校ではありますが、日本の教科書を使用して国語、算数(数学)を中心に授業を行なう、日本語補習授業校が運営されています。
ポルトガルでの平均賃金は、業種や、地位にもよりますが、全体平均で月収1,200ユーロに届かないため、ポルトガルでよほど良い就職先のあてがある場合以外には、ご両親の一方あるいはそれに準ずる方が日本でご勤務を継続し、収入を維持されると安心ではないかと考えます。
上記1、2のどちらのケースでも、実際に現地に行き、購入候補となる不動産があるエリアを比較検討されるべきでしょう。リスボン市内だけでも、ヨーロッパの伝統的な町並みが残るエリアや、ビジネス街に学生街など、たくさんのエリアがあります。
また、住居と学校、病院、日常の買い物に使用する店などの位置関係を知っておくことは重要です。言葉に自信がない場合でも、日本語でのガイドをつけた現地ツアーを行っている業者もあるため、そのようなサービスを利用しつつ、現地で多くの不動産をご覧になって比較、検討されることをお勧めいたします。