前回に引き続き、中小サービス事業者の生産性向上を目指した、経済産業省作成の「ガイドライン」の内容を見ていきます。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

提供するサービスの特徴に応じてビジネスモデルを構築

前回に引き続き、中小企業の生産性向上を目指した、経済産業省作成の「ガイドライン」の内容を見ていきます。

 

「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」は、サービス業の9割以上を占める中小企業の皆様の為に策定された、より効果的に付加価値向上や効率向上につなげることを目的にしたガイドラインです。

 

ガイドラインに記載された具体的手法は主に上図の通りに分類されます。

 

今回は「1.付加価値の向上-2)何を?」の(5)顧客満足度の向上、(6)価値や品質の見える化について紹介いたします。

 

(5)顧客満足度の向上

 

顧客のニーズが必ずしも画一ではなく、むしろ多様性を持っていることが多い点に留意しましょう。

 

その上で、出来るだけ広範な顧客の満足度を満たすのか、特定の顧客層に対象を絞ってより高い顧客満足度を目指すのか、提供するサービス・商品の特性等に応じて、ビジネスモデルを構築することが有効となります。

 

 

上記の病院のように、さまざまな利用者のニーズに応えて、病院本来の機能以外の機能を持つ施設を整備することが成功のカギとなります。

口コミなどを活用し、自社サービスのアピールを行う

(6)価値や品質の見える化

 

口コミサイトやサービスの認証等、自社以外の仕組みを上手く活用しましょう。これらは費用対効果の点で優れた手法です。

 

 

上図のように、この商品が、どれだけすごい評価を得ているのか、誰にとってどのようなメリットがあるのか、どのような性能を持つのかなどをわかりやすくアピールすることが肝要です。

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