今回は、中小サービス事業者の生産性向上を目指した、経済産業省作成の「ガイドライン」の内容を見ていきます。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

中小サービス事業者の経営課題の解決が目的

「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」は、サービス業の9割以上を占める中小企業の皆様の為に策定された、より効果的に付加価値向上や効率向上につなげることを目的にしたガイドラインです。

 

 

ガイドラインに記載された具体的手法は主に上図の通りに分類されます。

 

今回は「1.付加価値の向上-1)誰を?」の(1)新規顧客層の展開、(2)商圏の拡大について紹介します。

 

(1)新規顧客層の展開

 

新規顧客層を獲得するためには、

 

1.ターゲットとする新たな顧客層の属性やライフスタイルを具体的に設定

 

2.既存顧客の中でターゲットを明確化し関係性を強化

 

3.他社との違いに敏感な顧客層に対する情報提供の手法の工夫、将来の成長性がある顧客層へ展開を検討

 

の3点が求められます。

 

 

 

上図のように、現在のさまざまな社会事情を把握し、新たな顧客層を発見し、その顧客のニーズに適合したサービスを開発することが必須となります。

商圏を拡大するための展開方法も記載

(2)商圏の拡大

 

商圏を拡大する為には、

 

1.新たな商圏を具体的に設定

 

2.他社との違いをアピールできる情報提供の手法の工夫

 

3.将来の成長性がある商圏への展開を検討

 

の3点が求められます。

 

 

上図の通り、自分の既存のサービス・製品が、他の分野に於いてどのように展開できるかを考えるとともに、需要のある地域を調べることも必要となりそうです。

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