前回は、不動産投資で融資が受けやすい物件の種類について説明しました。今回は、不動産投資の「エリア選び」のポイントを見ていきます。

田舎であっても「空室が少ない理由」が明確ならOK

神山:日本、海外も含めて投資エリアとして、どういう場所が好ましいのかといえば、やはり賃貸として人気のある場所です。

 

もしくは人気はなくても、そのエリアの稼働率が高いところです。田舎の駅でも稼働率が高くて空室が少ないところがあります。そうやって調べていくと、近くに工業団地があり、そこの従業員の大多数が借りていたり、あと学校があって単身者の需要があるなど、稼働率の高い理由があります。そうであれば、郊外でも構わないと思います。

 

唯一、注意するとすれば、一つの工場、一つの学校など、何か1カ所だけに賃貸ニーズを依存していないことです。今は工場や大学の移転はよくありますから、その点は注意が必要です。

 

ジュン:なるほど、たしかにシャープの亀山工場など大変なことになっているでしょうね。

物件を「持ちたい」「買いたい」と思うエリアも候補に

神山:ただし売却を考えると、皆さんが知っているような駅……例えば新宿まで30分など、頭にすぐイメージできるような立地であれば理想的です。人口でいうと、やはり首都圏外ということになります。

 

まず稼働率が高いことが第1ポイント。2番目としては知名度や、皆さんがそこに物件を「持ちたい!」「買いたい!」と思ったエリアです。そうなると、やはり政令指定都市や、駅としての立地がよいところに絞られてきます。

 

地方であっても、そのようないい場所がたくさんあります。北海道も人気があり、私の知り合いも札幌に3~4棟持っています。北国でも比較的に雪が少ないエリアです。雪が多いと、その処理に維持費がすごくかかります。そうした地方ならではのコストもしっかり調べる必要があります。

 

タカ:僕は東北の生まれですが、駐車場の雪かきが必要だったり、結構大変でしたよ。

 

神山:札幌であれば、この道は行政による除雪が行われるが、こっちの道は行われないといったこともあるようです。

本連載は、2016年9月9日刊行の書籍『「有名人」のための資産形成入門』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

「有名人」のための資産形成入門

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安次嶺 格

幻冬舎メディアコンサルティング

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