「良い条件の融資」が受けられる物件であることも重要
不動産を使った資産形成といえば「不動産投資」。その魅力にすっかり夢中になった3人だが、実際、不動産投資をはじめるにあたって、物件を買わなくてはいけない。では、どのような物件を買えばいいのだろうか。
不動産投資は買うのがゴールではなく、買ってからがスタート。購入後に安定的な賃貸事業が行える物件とは賃貸ニーズのある物件だ。
どんな物件を購入すれば期待通りのリターンを得られるのか、立地も含めた物件の選び方をガイドする。もちろん、購入するにあたって融資は必需、良い条件の融資が受けられる物件であることも大切な条件だ。
「検査済証」を確認し、違法性がないことも確認
神山:実際に物件を探していくにあたり、選び方や情報収集で、どのような物件を選んだらいいのでしょうか。耐用年数における融資のやり方や賃貸ニーズであったり、そのようなことも含めたうえでどんな物件がいいのかを解説していきます。
●検査済証の確認
建物が完成したときに役所から発行される証明書で、これがあれば違法建築はしていないという証しです。検査済証があることを目安にします。
融資のことを考えると、築年数はなるべく新しいに越したことはありません。それと、新耐震、旧耐震といった耐震基準でも評価は違ってきます。耐震補強が必要だったりもしてきます。
ジュン:たしかに地震は心配です。
神山:80年代のバブルの頃は、検査済証がなくても関係なく融資をしていましたから、急いで入居させて役所の検査を逃れていました。人が住んでいたら検査ができませんから。
中には平成元年前後の物件でも検査済証を取っていない物件があったりします。バブルの頃は工事も集中していて、3月下旬に完成が集中していました。
賃貸も契約すると、即入居日が決まってしまいます。工事も遅れたりすれば検査をするタイミングを逃してしまいます。このような背景もあり、検査済証を取ってない物件があります。
ジュン:昔はいい加減だったのですね。