「保証人の判子は押してはダメ!」という風潮
神山:不動産投資で融資を受けるにあたって、奥様など配偶者に保証人となってもらって判子を押してもらう状況もあり得ます。日本人は借金に対して拒否反応を起こす人は多いです。そのため家族の理解、協力が必要とされます。
とくに奥様に対して、何の説明もなく、いきなり「判子を押してくれ!」とお願いすれば夫婦喧嘩になってしまいますから、ある程度の話を事前にしておかなければいけません。
ジュン:うちの嫁はその点、理解があります。
ヨシト:我が家はちょっと反応がわかりません。ただ、本を読むのが好きなので不動産の書籍を読んでもらって理解を得ることができそうです。
神山:それならよかったです。自営業に限られたことでなく、昔から言われているのが「絶対に借金の判子は押すな!」と、親から言い含められている人がとても多いのです。すなわち「保証人になんてなるな!」ということです。
世間の大多数の人たちが「借金は悪だ!」と信じていますから、「保証人の判子は押してはダメ!」という風潮なのです。
いまだにアナログな不動産業界
タカ:それは理解できます。僕は独身ですが、保証人はどうなるのでしょうか。
神山:親御さんやご兄弟などで協力いただける人がいるとよいですね。日本政策金融公庫など保証人を必要としない金融機関もありますが、保証人がいたほうが融資は有利に進みます。
これは法人の講義で出てきたと思いますが、社長を立てる場合で、奥様に社長になってもらったり、管理会社の電話を奥様に取ってもらったりなど、家族の協力がなければ、不動作投資を進めることは難しいです。
とりわけ芸能人などテレビの収録をやっていたら、電話に出ている場合ではありません。世間ではメールでの連絡態勢が整っているとはいえ、まだまだ不動産業界はアナログで、業者さんをメールで呼べなかったりします。メールだけですべてを済ませたい人が多いのですが、電話がかかってくるケースもあるのです。
ジュン:もっとIT化が進んでいるかと思っていました。
神山:メールで済むことも多いですが、「退去がありましたがクリーニングを手配してもいいですか?」など、やはり電話での報告は必要で、メールだけですべてを終わらせることはまずできないと思われます。そうなると、やはり家族の協力は必須になると思います。そのためにも準備としては、以下が必要です。
●不動産投資をはじめる準備
・自分の資産の確認
・家族の理解
・知識