「みんなでランチに行かない?」同僚の誘いを断る27歳女性
「ランチに1,000円なんて、私には無理です」
そう話すのは、都内の中小企業で事務職として働く27歳の美咲さん(仮名)です。
社会人5年目で、毎月の手取りは約18万円。賞与は年2回ありますが、合計で手取り約20万円ほどです。
美咲さんは、都内のワンルームマンションで一人暮らしをしています。家賃は管理費込みで月7万2,000円。駅から少し離れ、築年数の経った物件です。
「会社の近くでランチを食べると、安くても900円くらいするんです。飲み物を付けたら1,200円を超えることもあります」
職場の同僚たちは、週に何度か近くの飲食店で昼食を取っています。
「美咲さんも一緒に行かない?」
誘われることはありますが、美咲さんはほとんど断っているそうです。
「今日はお弁当を持ってきたので。また今度お願いします」
そう答えながら、休憩室で手作りの弁当を広げます。
中身は、ご飯に卵焼き、冷凍しておいた鶏肉のおかず、少量の野菜など。休日にまとめ買いと下ごしらえをして、毎朝15分ほどで詰めています。
「お米も卵も高くなりましたけど、食材費だけなら1食200円前後に収まるようにしています」
もちろん、調理に使う光熱費や弁当箱などの費用は含んでいません。それでも、外食より出費を抑えられるといいます。
平日の昼食を20日間、1回1,000円の外食にすると月2万円。一方、200円の弁当なら食材費は約4,000円です。
差額は月1万6,000円。美咲さんにとって、簡単には見過ごせない金額でした。
「たまには同僚とランチに行きたいです。でも、月に何度も行くと、ほかのところを削らないといけなくて」
美咲さんの毎月の支出は、家賃7万2,000円、食費約2万5,000円、光熱・水道費約1万1,000円、通信費約5,000円。さらに日用品や交通費、交際費などがかかります。
「美容院にも行きたいし、友達とも会いたい。全部我慢する生活は続かないので、毎日の昼食だけは節約しようと決めました」
ところが、そんな美咲さんの家計にも、最近は余裕がなくなってきたといいます。
