「節約しているのに残らない」手取り18万円で暮らす現実
美咲さんが弁当を作り始めたのは、約2年前のことでした。それまではコンビニでおにぎりや総菜を買うことが多く、昼食代に1日600円ほど使っていました。
「最初は節約のためというより、少しでも貯金を増やしたかったんです」
しかし食料品や日用品の値上がりが続き、以前と同じ買い物でも支払額が増えたと感じるようになりました。
総務省統計局『2025年平均 消費者物価指数』によると、2025年の食料価格は前年比6.8%上昇しました。なかでも穀類は21.9%の上昇となっています。
「前は安いと思って買っていたものも、最近は一度値段を確認します。お弁当のおかずも、特売の日に買ったものを冷凍しています」
美咲さんは、毎月の支出を家計簿アプリで管理しています。
家賃や食費、光熱費などのほか、医療費、衣服代、友人との交際費などを合わせると、月の支出は平均16万5,000円ほど。残る1万5,000円を貯蓄に回しています。
ただし帰省や家電の買い替えなどが重なる月には、その貯蓄を取り崩すこともあります。
「今の貯金は80万円くらいです。毎月少しずつ貯めているつもりでも、まとまった出費があるとなかなか増えません」
最近、同僚から「そんなに節約していて疲れない?」と聞かれたことがありました。
「疲れることもあります。でも、お金が足りなくなるほうが怖いので」
美咲さんは、少し考えてからそう答えたといいます。
一方で、節約だけを続けることにも限界を感じ始めています。
「食費をこれ以上減らすより、収入を増やす方法を考えたほうがいいのかなと思っています」
現在は、勤務先の資格取得支援制度を調べ、仕事に関連する資格の勉強を始めました。将来的には、給与条件のよい職場への転職も選択肢に入れています。
「毎日お弁当を作るのは、もう習慣になりました。でも、たまには値段を気にせずランチを楽しめるくらいの余裕が欲しいですね」
手取り収入が限られるなかでは、日々の小さな節約が家計を支えることもあります。ただ、食費を抑える際には栄養面にも気を配り、無理のない範囲で続けることが大切です。家賃などの固定費や働き方も含めて見直し、生活を維持しながら将来に備えられる方法を考えていく必要があるでしょう。
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