写真:GTACスタッフ

日本からの中古車が多く走っているスリランカ。しかし財政赤字を抱える政府の意向で、その輸入に関わる税金のルールが変更され、輸入中古車の値段が上がる模様です。

輸入業者によるこれまでの価格申告制度を廃止

輸入業者の申告よりも高額となる、税関当局による推定価格に基づいた課税が開始されたことによって、日本からスリランカに輸入された自動車の価格が上がっている

 

スリランカでは民間の輸入車に対しては高い税金が課せられるが、国家公務員に対しては税金を低く抑えた車が与えられており、税制を定める政治家達が自分たちに無税の車を与えている形になっている。

 

これまで基準としてきた輸入業者による価格申告制度を廃止することは9月22日付の官報で報じられ、10月より実施された。これにより、日本からの中古車は値上がりすることになる。TOYOTAのカローラアクシオやアクア・ハイブリッドであれば約70万ルピーに、プリウスであれば約120万ルピーになるだろうと、業者は言う。

日本の中古車市場にも影響か?

中古車輸入業者は、推定価格は過大であり、日本ではもっと廉価で車を購入できると批判する。彼らによると価格設定は、これまでスリランカに輸入実績がないものも含めたフルオプションのモデルを基にしているという。

 

日本の中古市場の価格は、毎月の需要の多寡によって変動するが、スリランカでの需要もその価格形成に大きく影響を与える。たとえば日本での中古の電気自動車の価格は、スリランカへの輸出が増加したに伴った劇的に高まったと、輸入業者は言う。また、ハイブリッドカーに対する税金が高まった後の二ヶ月間は、中古車オークションでの価格も下がったと、彼らは伝えている。

この記事は、GTAC提携のスリランカのニュースサイト「EconomyNext」が2015年10月8日に報じた記事を、翻訳・編集したものです。

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