100億ドルで登場したマーク・ウォルター氏
レイカーズの支配権を取得したのが、マーク・ウォルター氏です。ウォルター氏は、米国の金融業界では知られた人物です。グッゲンハイム・パートナーズの最高経営責任者(CEO)を務める一方、保険会社など複数の金融関連企業を傘下に持っています。スポーツ界では、ロサンゼルス・ドジャースのオーナーとして知られています。
2012年、ウォルター氏を中心とする投資グループは、約21億5,000万ドルでドジャースを買収しました。その後、ドジャースは大谷翔平選手をはじめとするスター選手を抱えるMLB屈指の球団へと成長します。
さらにウォルター氏は、2021年にレイカーズの少数持分を取得していました。そして2025年、バス家からレイカーズの支配権を取得します。
このときの球団全体の評価額は約100億ドル。米国のプロスポーツチームとして史上最高額の評価でした。NBAも2025年10月に取引を承認しています。ところが、その約1年後、レイカーズをめぐって再び大きなニュースが飛び込んできました。
わずか1年で125億ドルに
2026年8月、レイカーズをジョシュ・クシュナー氏とボブ・アイガー氏らのグループに125億ドルで売却すると報じられました。
125億ドルという価格は、プロスポーツチームとして史上最高額です。クシュナー氏は投資会社スライブ・キャピタルを率いる人物で、ドナルド・トランプ大統領の娘イバンカ・トランプ氏の夫、ジャレッド・クシュナー氏の弟です。一方のアイガー氏は、ウォルト・ディズニーの前CEOです。
ここで驚かされるのは、125億ドルという金額だけではありません。ウォルター氏がレイカーズの支配権を取得したのは2025年です。約100億ドルだった球団の評価額が、わずか1年ほどで125億ドルになったことになります。単純に比較すれば25億ドルの上昇です。
もちろん、125億ドルは球団全体の評価額であり、ウォルター氏個人の利益が25億ドルという意味ではありません。取得した持分や取得価格、取引費用などによって実際の利益は変わります。
それでも、これほど短期間で巨大な資産が売買されることは異例です。そして、このタイミングが注目される理由があります。
