あと5センチで即死だった事故で手にした「保険金1500万円」で株を始めて大損。借金1500万円、親の老後資金にまで手を付けた60代元大学教授…どん底から“利息付きで全額回収”できた理由

あと5センチで即死だった事故で手にした「保険金1500万円」で株を始めて大損。借金1500万円、親の老後資金にまで手を付けた60代元大学教授…どん底から“利息付きで全額回収”できた理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の大失敗や突然の出費など、人生における「お金のピンチ」は誰にでも訪れます。40代で億り人となった元大学教授・榊原正幸氏は、シュンペーターの経済学概念を応用した「私流の創造的破壊」という思考法を提示します。それは、一見絶望的に思える大損や人生の挫折こそが、その後の大きな資産を築くための「不可欠なお膳立て」になるという考え方です。絶望的な状況からいかにして立ち直り、お金と人生の主導権を取り戻すか。同氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より、お金の失敗を成功へのエネルギーに変える思考法を解き明かします。

税理士事務所オーナーの子どもは、99%が後を継ぐ

なお、後に海外留学中の1995年に知り合った教授で、当時、青山学院大学経済学部で財政学を担当していたH教授から伺った話を付け加えます。

 

H教授がおっしゃるには、H教授の下に集まってくる社会人の大学院生さん達は、全員が税理士試験の税法科目の試験免除を目的とする人ばかりだ、とのことでした。当時、財政学を専攻して修士の学位を得ると、税理士試験の税法科目が3科目とも免除になったのです(この制度は改変され、2026年現在は、特定の条件を満たしつつ税法学の修士の学位を得ると、優遇措置を受けられるようです)。

 

そして、私が税理士事務所の跡継ぎのポジションにいながらにして、跡を継がずに海外に飛び出したことを全くご存じなかったH教授は、こう付け加えました。

 

「私が知る限り、税理士事務所の跡継ぎのポジションにいる方は、99%が跡を継ぎますね。開業医と似たようなものでしょう」

 

この言葉を聞いた時、私は、「自分は残りの1%なのだな」と思いました。当時は、税理士事務所の跡継ぎのポジションにいながら、跡を継がないのは、そのくらいレアなことだったようです。

 

そして、H教授のこの言葉を聞いた時、私は日本で終末期の病床に就いていた父のことに想いを馳せました。

 

現実主義者だった母は、私に後を継いでくれることを願っていましたが、父は私が大学の経済学部に入った頃から、「まさくん(私のことです)は、世界に羽ばたいて、天下国家を論じるような男になりなさい! 家業のこんな小さな税理士事務所を継ぐことなんか考えなくていいから」と、いつも言ってくれていました。

 

私は単に「好きなように生きた」だけであり、1%のレアな人材だったのは私の亡き父だったのです。そういう父をリスペクトしています。

 

母だけではなく、父までもが「後を継いでくれ」と言っていたら、私はきっと好きなようには生きられなかったと思います。好きなように生きるためには、それを阻害する環境にいてはいけないのだと、今では思っています。

 

また、好きなように生きさせてくれた両親に感謝しています。

 

 

次ページ保険金1500万円を元手に株式投資をスタート

※本連載は、榊原 正幸氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より一部を抜粋・再編集したものです。

60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?

60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?

榊原 正幸

PHP

日本人の多くは「借金=悪」と信じていますが、真の富裕層はむしろ好んで借金をします。「良い借金」と「悪い借金」を見極める、会計学に基づいた明確な判断基準を持っているからです。 会計学といっても難しい話ではありま…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧