多様な価値観に寄り添った働き方を支えるパソナグループ
パソナグループを築いた南部靖之は、音楽島プロジェクトが行われている淡路島西海岸近くに位置する神戸市出身である。
神戸は、日本のジャズ発祥の街ともいわれ、プロのバンドによってジャズが初めて演奏されてから2023年に100周年を迎えた。JR西日本によれば、新神戸駅での新幹線ホームの発車予告音に期間限定(2023・2024 7/1~9/30)で、「ジャズの街 神戸」に相応しいジャズ・スタンダード楽曲《Smile》を採用した。音源は、神戸市出身で大阪音楽大学の教員を務めるジャズトランペッターの広瀬未来のほか、関西を拠点に活動する演奏家による録音が使用された。選曲には、神戸を訪れた人がそれぞれの場所へ帰る際に「笑顔」になって欲しいという願いが込められている(JR西日本ニュースリリース)(大阪音楽大学ウェブサイト)。
パソナグループ創業者の南部は1976年(昭和51年)、家庭の主婦の再就職を応援したい、という思いから、大学卒業の1カ月前に起業し、人材派遣事業を主業務とした「テンポラリーセンター」を大阪市でスタートさせた。以来、「社会の問題点を解決する」という企業理念を掲げ、年齢、性別を問わず誰もが自由に好きな仕事を選択し、働く機会を得られること、そして心豊かな生活を創造するために、常に新たな社会インフラを構築してきた。
2008年から農業の活性化・独立就農を支援するために「パソナチャレンジファーム in 淡路」を開始し、人材誘致による独自の地域活性事業を推進している。
2020年には、首都圏×地方、オフィス×在宅、仕事×芸術・スポーツ、IT×農業など多様な働き方を創造すると共に、東京一極集中の是正に向けた地方創生を目指す「ハイブリッドワークライフ協会」を設立した。
ハイブリッドワーク・ハイブリッドライフとは、これまで両立することが難しかった異なる要素(地域・空間・時間・職種)を組み合わせることで、一人ひとりが多様な価値観に基づき、自由に人生をデザインすることである。
事業継続計画の一環として、2020年9月に本社機能業務の一部を淡路島に移転した。淡路島における観光事業の特徴は、日本の文化産業の価値を探求している点である。淡路島の自然の中で禅体験ができる「禅坊 靖寧」や日本発キャラクター「ハローキティ」に加え、アニメパーク施設「ニジゲンノモリ」では、日本アニメ「クレヨンしんちゃん」「NARUTO & BORUTO」、日本映画「ゴジラ」、日本ゲーム「モンスターハンター」などとコラボし、制作会社と提携するなど、国内外からの集客が見込める事業を展開している(パソナグループウェブサイト)。

