音楽家のダブルキャリアを支援する「音楽島 Music Island」
フィールド・リサーチの対象としたのは、パソナグループが運営する「音楽島 Music Island」プロジェクトである。2020年(令和2年)7月から関西圏のリゾート地としても名高い淡路島・西海岸を中心として、音楽を通じた地方創生プロジェクトが開始された。
2019年12月に新型コロナウイルス感染症の発生が確認されて以降、世界中に感染が拡大していた。
国内では、2020年4月に1回目の緊急事態宣言が出され、新型コロナウイルス感染症拡大の予防対策による外出行動の抑制や3密(密閉・密集・密接)を回避する行動が奨励され、経済活動に大きな制約が生じた(総務省ウェブサイト)。イベント会場の閉鎖、コンサートや舞台公演の中止が相次いだ。そのため、多くの音楽家が十分な音楽活動ができない状況が続き、生活に窮する状況に直面していた。
パソナグループは、これらの状況を支援するために、このプロジェクトを始動させた。音楽家が働きながら安心して音楽活動に取り組める環境を提供すると共に、地域の賑わい創出を目指した。音楽家に向けて淡路島の自然溢れる環境に集い、コミュニティでの活動を通じて地域に貢献する新しい生き方、新しい働き方を提案している。
全国各地から夢と志を持つ音楽家が、淡路島に集い、お互いに協奏、協働しながら、音楽とオフィス業務などのダブルキャリアを実践している。島内では、ピアニストやヴァイオリニスト、作曲家など、およそ50名の音楽家メンバー〔2024/12時点〕が活躍している。
音楽家は、パソナグループが展開する各施設での音楽活動や施設運営業務を行うほか、メンバー同士のコラボレーションを通じて、様々なコンサートや音楽イベントの企画制作を担っている。音楽島では、新卒・既卒を含め音楽家の採用を行っている(音楽島ウェブサイト)。

