親族の金融資産を掻き集めて定期預金を組む
6.親族を使い倒せ!
金融機関にはできるだけ自分を大きく見せるために、親族の資産を見かけ上は取り込んでしまえ! 親族とは運命共同体だ。日頃、親族間でおカネの話をしていないと、唐突感は否めないが、不動産をやると決めるからには、最初は親族ともおカネの話は避けられない。預金は多ければ多いにこしたことはないが、自分一人の預金なんてたかが知れている。そのため、親族の金融資産をできるだけ掻き集めることだ。
銀行との金利交渉の際に、効果的な交渉方法は、他行から金融資産を移動させて、定期預金を組むことだ。私の場合、自由に使えるおカネはほとんどないため、妻の金融資産を拝借する。妻名義の口座を作れば金融機関に対してはアピールになる。そしてなおかつ、現金を移すことは、非常に有利な交渉材料となる。
あまり一気に手の内を見せ過ぎると、材料がどんどんなくなってしまうため、できるだけ小出しに現金を移そう。いくらぐらい現金を移せば、金利が下がるのかは、金融機関担当者から何となく探り出して、移すおカネは最小限に抑えよう。ついでに、移したおカネを定期預金として預けると効果的だ。私はこのやり方で、今まで3度の金利交渉を成功させている。それぐらい他行から現金を移すことは武器になる。
「みなし資産」を含めて保有資産を大きく見せる
あとは、「仮に今退職したら、○○○万円の退職金が見込める」「保険金で○○万円積み上がっている」など、現預金とは別の観点で、みなし資産のエビデンスを集めることでも、自分を大きく見せることができる。
配偶者の資産も同様だ。配偶者の給与所得も合算して考えてくれるし、親族全体でできるだけおカネを持っているというエビデンスを掻き集めて、銀行との交渉のイニシアチブを握れ! 「親族のおカネを使い込んではいけない」が、「金融機関の口座を移す」とか「銀行への見せ金として使う」ことに、積極的に親族を巻き込んでいくべきだ。