(※写真はイメージです/PIXTA)

初孫の誕生をきっかけに、「少しでも力になりたい」と我が子のサポートを買って出る祖父母は多いものです。しかし、よかれと思って始めた手伝いが、気づけばお互いの生活や心身を脅かすほどの負担に変貌してしまうケースは少なくありません。最初は円満だった家族関係が、なぜ徐々に歪み始めてしまうのか。本記事では、Aさんの事例から、孫育ての落とし穴について、合同会社ミコサポ代表の三藤桂子FPが解説します。※事例はプライバシー保護のため、一部脚色しています。

息子からの切ない提案

こども家庭庁の「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)を公表します」によると、全国の待機児童数は2,254人です。その内訳は、3歳未満児が全体の90.6%、特に1・2歳児が多く、全体の83.3%を占めています。

 

このように、そもそも保育園に入れず親を頼らざるを得ないケースも世間には多く存在します。しかし、たとえ保育園に入れたとしても、親の働き方や帰宅時間によっては、結局は祖父母が送迎や家事を全面的にカバーせざるを得ないのが現代の育児のリアルといえるでしょう。

 

これからの息子家族との距離感

Aさんの限界を察したのか、ある日、息子が切ない表情で提案をしてくれました。

 

「妻と子どもの関係もあるので、一線を引いたほうがいいのかもしれない。今後はお迎えの回数を減らしてお母さん(Aさん)もゆっくりしてほしいし、食材等にかかったお金は自分に請求してほしい」

 

息子の言葉に嫁との関係悪化を心配したAさんでしたが、これは息子の家庭の問題だと割り切り、今後の対応を息子に任せることにしました。

 

孫への愛情から始まった協力体制でしたが、一線を越えてしまうことで夫婦間や親子関係が崩れてしまっては本末転倒です。互いのキャパシティを尊重しながら明確なルールを決め、無理のない範囲で支え合う体制づくりこそが、シニア世代の穏やかな老後と子育て世代の双方を守るために大切なことなのかもしれません。

 

〈参考〉

こども家庭庁:「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」を公表します

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b0a8057b-34bf-4c20-84fb-ae592708ca9b/c853cacb/20250828_policies_hoiku_torimatome_r7_01.pdf

 

 

三藤 桂子

合同会社ミコサポ

代表

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【資産運用】7月22日(水)オンライン開催
《2026年・富裕層のマネー戦略》
「投資信託×保険」の資産形成アプローチ

 

【アメリカ不動産投資】7月27日(土)オンライン開催
過去10年間で住宅価格が1.9倍に上昇したエリアも!
「減価償却×ドル建て資産」を活用した資産形成戦略

 

 

【関連記事】

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

 

※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧