(※写真はイメージです/PIXTA)

毎年お盆に実家へ帰省する――それは、日本の夏の風物詩ともいえる光景です。帰省ラッシュの時期には新幹線の指定席が争奪戦となり、乗車日の1ヵ月前に始まる発売日を狙って予約する人も少なくありません。しかし、「実家はいつでも迎えてくれる」「顔を見せれば親は喜んでくれる」――そんな子世帯の"当たり前"が、ある日突然覆されることもあるのです。

「親孝行の形」は変えていく必要がある

麻衣子さんは昨年、お盆の帰省を取りやめました。その代わり、10月の涼しい日を狙って、有給休暇を取り一人だけで実家を訪れました。お墓参りをして、一泊だけして翌日には東京へ戻ったのです。

 

「これなら疲れなくて、本当にありがたい。顔が見れてうれしいよ」

 

両親は心から安心した表情でそう笑いました。留守番をしている夫や子どもたちとは、滞在中にスマホのテレビ通話で繋ぎ、元気な様子を共有しました。

 

今年も麻衣子さんは、お盆の新幹線予約をするつもりはありません。帰省は秋に、一人で一泊だけ。帰省費用が減る分は子どもの教育費に回すことができるため、麻衣子さん側のメリットも少なくありません。

 

「家族全員で顔見せる」「長く一緒の時間を過ごす」ということだけが、正解ではありません。親孝行の形は、時代や親の年齢に合わせて、柔軟にアップデートしていく必要があるのではないでしょうか。

 

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