「孫疲れ」に悩むシニアは多いが…後悔しないための「適度な距離感」
昌子さんが感じていたように、「孫の世話や費用が負担だ」と悩むシニア世代は決して少なくありません。
内閣府「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果(令和2年度)」によると、高齢者が望む子どもや孫とのつきあい方について、圧倒的に割合が多かったのは「子どもや孫とは、ときどき会って食事や会話をするのがよい(56.8%)」でした。
自分の老後生活や体力を守るために、適度な距離感を望むこと自体は、決して悪いことでも、冷たいことでもありません。しかし、伊東さんのように「本音を隠して、嘘をついて遠ざける」という方法をとると、関係性が歪んだり、予期せぬ形で関係が途絶えたときに、強い後悔を抱える原因になります。
もし、「孫費用」や「自分時間」の確保に悩んでいるなら、以下のステップを意識してみましょう。
●「予算」と「頻度」のルールを最初に決める
「お小遣いは月〇円まで」「家での食事は月1回、それ以外は外食で折半」など、経済的な線引きをあらかじめ夫婦、あるいは子ども世代と共有しておくことが大切です。年金暮らしだからと正直に伝えることは、決して恥ずかしいことではありません。
●嘘をつかず、体力的な限界をポジティブに伝える
「来ないで」と言うのではなく、「最近ちょっと疲れやすくなっちゃって。今週は土曜日の午後だけ顔を見せてくれたら嬉しいな」と、自分の体力をベースにした具体的な提案をします。これなら、お嫁さんや子ども世代も「嫌われているわけではない」と理解できます。
●「いつでもある時間ではない」ことを意識する
子どもは成長すれば、部活動や友達付き合いが始まり、親が止めなくても祖父母の家には来なくなります。実質的に、孫が「おじいちゃん、おばあちゃん!」と無条件に懐いてくれる時間は、多くの場合そう長くはありません。「期間限定のイベント」だと捉えることで、心の負担が和らぐこともあります。
理想の「完璧なおじいちゃん・おばあちゃん」になる必要はありません。「いつまでも続く関係はない」という事実を頭の片隅に置きながら、お互いが心地よいと思えるバランスを模索していくこと。それが、後悔のない老後、そして家族関係へとつながっていくはずです。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
【注目のセミナー情報】
【事業投資】7月7日(火)オンライン開催
《投資収益×税金対策》
「ワーキングブース投資」の全貌
【国内不動産】7月14日(火)オンライン開催
東急不動産HDグループの会社とオリコが全面支援!
インバウンド時代の「民泊・旅館業」投資戦略

