「デジタル依存」を決定づけたパンデミック
この「見えない大陸」を、誰もが依存せざるを得ない生活基盤へと変えたのが、2020年の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックだ。
日本の緊急事態宣言や世界各地のロックダウンによって、私たちの生活と仕事は一気にサイバー空間へ移った。ZoomやTeamsを使った遠隔会議が日常となり、EC(電子商取引)サイトでの購買が途絶えた店頭販売に代わり、行政サービスも教育もリモート環境へと移行した。
世界のインターネット基盤は前例のないストレステストにさらされた。2020年3月には通信トラフィックを削減するため、欧州連合(EU)がNetflixやYouTubeに欧州での画質引き下げを要請するに至った。インターネットは、好きなときに訪れる場所ではなく、いや応なく暮らす場所になった。
Ciscoがかつて掲げた「働き、暮らし、遊び、学ぶ、そのすべてを変える(Changing the Way We Work, Live, Play and Learn)」というスローガンは実現した。新たな現実として。
では、この社会基盤の安定は誰が保証しているのか。海底ケーブルのルートを決定しているのは誰か。その答えは一つではない。国家と企業が、時に協力し、時に対立しながら、インフラの姿を変えている。
白畑 真
さくらインターネット株式会社
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