住宅価格の高騰などを背景に、親と子が協力してマイホームを購入する「親子ローン」を検討する家庭は少なくありません。しかし、安易に連帯債務でローンを組んでしまうと、将来のライフプランの変化によって家族全員を破綻の危機に追い込みかねない恐ろしいケースがあります。本記事では、離婚を経て3人の子どもを育てるシングルマザーのマミコさん(仮名・44歳)の事例をもとに、「親子での連帯債務」に潜む落とし穴について、CFPの下田幸彦氏が解説します。
大きな決断をする前に「複数のシナリオ」を描く
住宅購入のような数十年単位の大きな決断をするときは、「今の状況でどうか」だけでなく、「5年後・10年後にこうなったら?」という複数のシナリオを描いてからでも遅くありません。
ライフプランのシミュレーションは、夢を諦めさせるためのものではなく、夢を実現するための「安全確認」です。
「猫と暮らしたい」という長女の夢も、マミコさんの「子どもたちを守りたい」という思いも、本物だったはずです。だからこそ、その夢が長期的に続く形で実現できるよう、事前の設計が大切なのです。
下田 幸彦
青い森FP事務所
代表/CFP®
青い森FP事務所
代表/CFP®
元ITエンジニアの経歴を持つ、異色の独立系ファイナンシャルプランナー。大手保険代理店やハウスメーカー金融担当者を経て独立。自身も株式・FX・不動産など幅広い投資を行う「実践家」でもある。
ITスキルを駆使した合理的で緻密な資産管理術と、自身の経験に基づく「顧客の不安や迷いに深く寄り添う」カウンセリングスタイルを融合。現在は、50代以上の「資産設計サポート」や富裕層の「デジタル遺産・相続対策」など、人生後半戦の資産防衛を専門とするアドバイザーとして活動している。
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