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不安が生む悲劇
1番お金持ちになるのは人生のどのタイミングだと思いますか。50代? 退職時? 答えは「退職時」でもあり「亡くなる直前」でもあります。信じられないかもしれませんが、「人生の晩年が最もお金持ち」これが日本人の現実です。
老後生活に不安を抱く人は少なくありません。物価が上昇している、税金や社会保険料負担が重い、年金はもらえるのだろうかなど、不安材料は事欠きません。そのような不安が積み重なった結果、「老後生活でお金がなくならないだろうか」と考えてしまうのは仕方がありません。
お金が尽きるのは怖いことです。想像したくもないでしょう。そして、そのような不安を抱いた人は「できる限り使わないようにする」という行動を取ります。
内閣府の経済財政白書に、注目すべきデータがあります[図表1]。
老後生活で資産が大きく減少していないのです。「老後はお金が大きく減っていく」と思っていませんでしたか。現実は、多くの人は老後生活において、できる限りお金を使わないように努力しているのです。これは平均値だけでなく、中央値でも同じ傾向です。つまり、一部のお金持ちだけの話ではありません。なぜ、こんなことになるのでしょうか。

