もし存命中に老後資金が底を突いたら? このような不安を抱いた人は、極力お金を使わないように生活します。しかしその結果、人生終盤はあまりにも寂しいものに…。穏やかに人生を送るには、いったいどうしたらいいのでしょうか。本稿は、小林篤典氏の著書『父が溶かした退職金 【下】』(ゴールドオンライン新書)から一部を抜粋・再編集したものです。
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不安が生む悲劇
1番お金持ちになるのは人生のどのタイミングだと思いますか。50代? 退職時? 答えは「退職時」でもあり「亡くなる直前」でもあります。信じられないかもしれませんが、「人生の晩年が最もお金持ち」これが日本人の現実です。
老後生活に不安を抱く人は少なくありません。物価が上昇している、税金や社会保険料負担が重い、年金はもらえるのだろうかなど、不安材料は事欠きません。そのような不安が積み重なった結果、「老後生活でお金がなくならないだろうか」と考えてしまうのは仕方がありません。
お金が尽きるのは怖いことです。想像したくもないでしょう。そして、そのような不安を抱いた人は「できる限り使わないようにする」という行動を取ります。
内閣府の経済財政白書に、注目すべきデータがあります[図表1]。
老後生活で資産が大きく減少していないのです。「老後はお金が大きく減っていく」と思っていませんでしたか。現実は、多くの人は老後生活において、できる限りお金を使わないように努力しているのです。これは平均値だけでなく、中央値でも同じ傾向です。つまり、一部のお金持ちだけの話ではありません。なぜ、こんなことになるのでしょうか。
FP事務所 きずな
所長
岐阜県多治見市出身。東京での学生生活を経て、栃木県にてソフトウェアエンジニアとしての経験を積む。36歳で自動車メーカーへの転職を機に地元へUターン。
エンジニアとしての経歴が長いなかで、200人を超える部署の人事・経理・総務を担当するマネージャーも経験。そこでお金に関する実務知識と経験を深めた。現在も同社に勤務しながら、地元の岐阜県東濃地域を拠点に、近隣地域での対面相談からオンライン相談まで幅広く対応。お客様一人ひとりに寄り添う「資産形成・資産承継パートナー」として、日々、誠実に相談者と向き合い続けている。
金融商品の販売や仲介を一切行わないお客様第一の立場から、真に価値あるアドバイスを提供することを大切にしている。金融機関の提案に疑問を持つ人からのセカンドオピニオン相談も多く、不安を抱える人の心に寄り添い、共に歩むことを信条としている。
【保有資格】
シニア・プライベートバンカー
CFP®
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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