20年で増えた資産…「米国3.32倍」「日本1.54倍」、差の正体
「日本人は預金好き」「貯めるだけ貯めて使わないから、個人金融資産があり余っている」。日本人の金融資産について、昔からよく語られてきた言葉です。
しかし、今ではその預金好きがすっかり日本人を貧乏にしてしまったといえます。図表1は、1995年を1として(英国のみ1997年を1)、米国、英国、日本3カ国の家計金融資産が約20年後の2016年にどれだけ増えたかという比較数値です。それで見ると、米国3.32倍、英国2.46倍に対し、日本は1.54倍に過ぎません。
この結果は、日本人の「投資嫌い」に要因があります。各国の金融資産の金融商品の構成比率でみると、日本が現金・預金51.7%なのに対し、株式・投信は間接保有を入れても18.6%。米国は、現金・預金が13.7%なのに対し、株式・投信は間接保有を入れて46.2%にもなります。3.32倍と1.54倍の差の理由はここにあります。
ここのところNISAを利用している人たちはそれなりに資産が増えています。結果60代などから、老後資金として貯めたお金をどう使えばいいのかわからないという質問を最近受けます。
NISAを利用して、長期・積立・分散でお金を増やしていく情報はあふれていますが、この資産をどうやってうまく使っていくかの情報の発信はまだあまりされていません。
お金は、持っているだけでは価値を生まず、目的を持って使うことで初めて価値が生まれます。まして、「お金もある、時間もある」という60代・70代の人生の黄金期にお金の取り崩し方がわからないのは悲劇といえます。
まとめ
□米国世帯の金融資産は46.2%が株式・投信。日本は18.6%に過ぎない
□米国世帯の金融資産は20年で3.32倍に増加。日本は1.54倍に留まる


