「教育資金をすべて投信」はオススメできない
さて、「こどもNISA」がせっかくスタートしますが、実際、お子さんのいるご家庭では「はて、どう使おうかな?」と考えている方も多いのではないでしょうか?
「せっかくお子さん名義で、NISAを利用できるのですから、大学の授業料として、児童手当のうち1万円を投信で積み立ててはどうでしょう?」というのは簡単です。そこで具体的に試算したのが図表2です。
たとえば、全世界株式型(例:オルカン・利回り5%)投信に18年間、毎月1万円を積み立てると、元本216万円に運用収益129万円が加わって運用資産額は345万円になります。この資金があれば、大学の授業料は文科系ならほぼ賄えるといえます。
ただ、「児童手当でもう学資保険に加入している」という世帯も多いでしょう。実際のところ、教育資金をすべて投信などの運用でつくるのは決してオススメできる方法ではありません。
投資は、相場状況によっては元本割れする可能性もあります。ちょうど大学に入学しようという時に、リーマン・ショックのような下落相場になっていたら、345万円のはずだった資産額は180万円くらいになっていることだってあるのです。親としては、せっかくの子どもの将来のお金をそんなことで台無しにしたくないという気持ちもわかります。
正解としては、学資保険などで安全に教育資金をつくりつつ、プラスαでこどもNISAでの運用もする、ということになります。つまり、「こどもNISA」=子どもの教育費と決めつけないことが大切といえます。
酒井 富士子
株式会社回遊舎 代表取締役
経済ジャーナリスト
ファイナンシャル・プランナー
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![出典:『60分でわかる!新NISA超入門[改訂新版]』(技術評論社)より抜粋](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/c/5/540/img_c5cb723ff2af939d405894ed1f0e22de131486.jpg)
