(※写真はイメージです/PIXTA)

住宅価格の高騰が続く中、「新築を買うのは現実的ではない」と感じる人は少なくありません。特に都市部では、共働きで世帯年収が高めでも、新築マンション価格に手が届きにくくなっています。そのため近年は、中古マンションを購入し、自分たち好みにリノベーションして暮らす選択肢も広がっています。

「部屋はきれい。でも…」5年後に夫婦が抱えた悩み

さらに、夫婦には別の悩みもありました。断熱性です。

 

リノベーションで室内はきれいになりましたが、建物自体は築35年。冬場は窓際が冷え込み、夏は熱がこもりやすい状態でした。

 

「光熱費が思った以上に高かったんです」

 

加えて、子どもの成長とともに音の問題も気になるようになりました。上階の生活音、共用部分でのトラブル、古い配管由来の水回りの不具合――。

 

「住み始めた頃は、“内装がきれい”という満足感が大きかった。でも、5年暮らすと建物全体の古さは隠せないんだなって」

 

もちろん、後悔だけではありません。新築よりローン負担を抑えられたこと、自分たち好みの空間を作れたことには、今も満足しています。

 

ただ、“リノベすれば全部解決する”と思っていた部分はあったといいます。

 

「部屋の中だけ見ていたんですよね。マンションって、“建物全体で暮らす”ものなんだなって、後から実感しました」

 

現在、夫婦は住み替えも含めて将来を検討しています。

 

子どもの進学、管理費や修繕積立金の上昇、自分たちの老後。

 

住宅は、一度買えば終わりではありません。どこに住むか。どんな建物を選ぶか。そして、その場所で何年暮らすのか。

 

中古×リノベという選択は、夫婦にとって間違いではありませんでした。ただ5年暮らした今、夫婦はこう感じています。

 

「“部屋を新しくすること”と、“安心して長く暮らせること”は、少し違う話だったのかもしれません」

 

 

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