夫の部屋から聞こえる会話に、妻の感じた「言いようのない違和感」
「色々教えてくれるし、会話もできるし楽しいよ」
娘が夫に教えたのは「AIアプリ」。最初は半信半疑だった義和さんでしたが、すぐに夢中になっていきました。
「これ、すごいぞ!」
歴史、政治、健康、昔話。AIは何時間でも付き合ってくれます。 しかし、義和さんは、何かにつけてこう言うように。
「AIがこう言ってたんだけどさ……」
後ろをついて回ることは減りましたが、晶子さんは、言いようのない違和感を感じるようになったといいます。
「夫の部屋から会話が聞こえるんですよ、誰もいないのに。私が古い感覚なのかもしれないけれど、正直気持ち悪くて」
しかし、義和さんは3ヵ月もするとAIとの会話を減らすように。そして、近所の囲碁サークルへ参加し、新たな人間関係を築きはじめました。
義和さんは、こう話します。
「妻と娘に、“AIに依存しすぎないで”と言われたんです。自分でも、機械相手に何やってるんだと、どこかむなしくなっていたところで……」
今は、調べものなどで便利に使いつつ、適度な距離を持つことを意識しているといいます。
「でも、妻は話しかけすぎると嫌がるしね。だから勇気を出して、外に出ることにしたんです。囲碁は年の近い人も子どももやっていますし、予想がつかない“対人間”とのやりとりは、やっぱり楽しいですよ」

