「会社に縛られず、自由に生きたい」――。そう考え、資産形成に励みFIREを目指す人が増えています。ですが、十分な資産を築けば、それだけで幸せなリタイア生活が始まるとは限りません。今回の事例の江藤さんも、そうでした。FIREが可能になる目標額を超え、上機嫌で妻に報告したものの、返ってきたのは「まさかの言葉」だったのです。

FIREを拒む「一番大きな理由」

ーー投資って絶対じゃないよね。暴落したらどうするの?
ーー年収400万円の可能性もあるってこと? それで本当にやっていけるのかな。
ーー病気したら? あなたの厚生年金だってなくなっちゃうのよね?

 

亜希さんにとって、夫の勤労収入、そして会社員として得られる社会保障がなくなることには不安しかありませんでした。そしてもう一つ、FIREを拒む「一番大きな理由」があったのです。

 

「言いづらいけど……正直、あなたと1日中ずっと一緒は、厳しい」

 

パートがない日、夫が会社へ行った後の静かな時間に動画を見たり、コーヒーを飲んだり、飼い猫と昼寝をしたりする時間。それこそが、自分にとって大切な息抜きだといいます。

 

「私にも仕事をしないでいいって言ってくれるのは、ありがたいよ。でも、週7日ずっと一緒は、あなただってきつくなると思うよ。コロナ禍のとき、少しそういう生活したじゃない。喧嘩することが多かったよね」

 

自分は“いい未来”を提案している。ゆるぎなくそう思っていた将大さんにとって、衝撃の告白だったといいます。

 

妻は「仕事を続けてほしい、私も続ける」「もし、仕事を辞めるなら、外で作業部屋を借りてほしい」そして、極めつけに「ずっと家にいるなら……私は無理かもしれない」と続けました。離婚の可能性――その言葉こそ口にはしなかったものの、将大さんには十分伝わりました。

 

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