「相続税についてお話が…」申告から2年後、税務署からの連絡
「うちの母は、思いやりのある優しい人でした」
都内に住む会社員のAさん(58歳・男性)は、税務調査の席でそう口にしていました。
亡くなった母は83歳。年金と、先に亡くなった父から相続した預金で慎ましく生活していました。ブランド品にも興味はなく、旅行も近場だけ。近所付き合いを大切にする、ごく普通の高齢女性です。
相続人は長男のAさんと次男のBさんの2人。相続財産は自宅不動産と預金が中心で、別の税理士を通じて相続税の申告も済ませていました。
「これでようやく一段落した」と、兄弟はそう思っていました。
しかし、申告から約2年後、税務署から「相続税について、お話を伺いたいことがある」との連絡が入りました。いわゆる相続税の税務調査です。
