年齢を重ねるとわかる「日本の豊かさ」にお金を使う喜び
投資の目的は「お金を増やすこと」そのものではなく、人生の選択肢を増やすこと。私は、世界の成長に参加しながら、暮らしの豊かさは日本で受け取る――この二重構造こそが、オルカン思考だと思っています。
私が「使ってよかった」と心から思えるお金の使い道は、日本の自然、雪、そして食に触れる体験です。
日本の森林は、垂直方向にも水平方向にも多様性を持ち、世界的に見ても非常に豊かです。国土に占める森林の割合は、OECD加盟国では北欧諸国に次ぐ高さで、木の種類だけでなく、鳥や動物の種類も豊富です。山を歩いていると、日本の自然は五感すべてで楽しめるものだと実感します。小川のせせらぎ、滝の音、桂の木の甘い香り、ブナの木の手触り、木立を抜ける風、雨の日には濃い緑と湿った空気が、森の表情を一変させます。
「森林浴」という言葉が日本発祥であることはよく知られていますが、近年では、ストレスの減少や免疫機能の向上といった効果も、科学的に確認されています。山を歩くことは、運動であると同時に、心身を整える行為でもあるわけです。
また、日帰りの山歩きもいいものですが、時には温泉につかりながらの山行もお勧めです。歩いたあとに体を温める時間は、深い充足感をもたらしてくれます。
なお、最近ではアウトドア用の高機能ウェアも大きく進化しており、雨の日や風の強い日でも、以前とは比べものにならないほど快適に歩けます。とくに雨の日の森は印象的です。しっとりとした空気の中で、苔やシダが生き生きと輝き、晴れた日とはまったく違う表情を見せてくれます。
私は齢を重ねるようになってから、妻に勧められて、少し明るめの色のウェアを選ぶようになりました。身につける色が変わるだけで、不思議と気持ちも前向きになります。山の中では、年齢よりも「どう楽しんでいるか」のほうが、その人の印象を大きく左右するものです。
自然の中で体を動かし、そこに少しだけお金を使う。それによって体力や健康だけでなく、好奇心や気持ちの若さまで保てるとしたら、それはとても価値のある支出だと思います。
代田 秀雄
三菱UFJアセットマネジメント 前常務
シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ 代表
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