投資を行ううえで考えておきたいのが、増えた資産をどのように使うのかという「出口戦略」です。2027年に創設される「こどもNISA」は、時間を味方につけた資産移転の有力な選択肢となります。ただし、見切りスタートには注意してください。後から修正が効かない税金周りの落とし穴も潜んでいるからです。本記事では、オルカンの生みの親である代田秀雄氏の著書『オルカン思考:世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』(Gakken)より「こどもNISA」の仕組みを整理しながら、投資を活用して資産を次世代へ移していく出口戦略について考えます。
増やす・使う・循環…資産運用の「3つのフェーズ」
以上、私の考える出口戦略について書いてきました。取り崩しは資産運用の失敗を意味するものではありません。それは、使うために準備してきた資産を、計画通りに使い始めることに他なりません。
現役期には「増やすフェーズ」があり、老後には「使うフェーズ」があります。さらに、次世代や社会へ資産を移転する「循環のフェーズ」もあります。それぞれの段階で、増やした資産を適切に使うことで、人生と社会の質を高める。それこそが、資産運用の最終目的なのです。
代田 秀雄
三菱UFJアセットマネジメント 前常務
シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ 代表
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三菱UFJアセットマネジメント 前常務
シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ 代表
1985年に三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に入社。支店にて個人財務相談や法人融資などを担当したあと、年金資金や投資信託の運用業務に約30年にわたり携わる。
三菱UFJ投信で商品企画部長などを歴任し、2019年より三菱UFJ国際投信常務取締役として商品・マーケティング部門等を所管。インデックス投資を通じて、資産形成やNISAの普及に貢献した。
2025年4月、三菱UFJアセットマネジメント常務取締役を退任し、特別業務顧問に就任するとともに、シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズを設立。中央大学法学部兼任講師(国際金融論)。人気投資信託シリーズ「eMAXIS Slim」、なかでも「オルカン」の生みの親として、メディアでたびたび取り上げられている。本書が一般書としては初の書籍となる。
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