兄と妹の帰省…心がすり減る時間
連休になると、兄と妹はそれぞれ配偶者と子どもを連れて帰省してきます。リビングは一気ににぎやかになり、食卓には料理が並び、両親もうれしそうです。
それ自体は悪いことではありません。むしろ、家族が仲良く集まれるのは幸せなことだとBさんも思っています。ただ、その場に自分がいると、どうしても話題が向いてしまうのです。
「彼女はいないの? 本当に結婚しないつもり?」
「将来うちの子たちに頼らないでよ」
「ずっと家にいるなら、お父さんとお母さんの介護もするのよ」
――家族だからこそ遠慮もありません。悪意がないことも理解しています。それでも、毎回同じような話題を向けられると、心がすり減るといいます。
「仕事もしてるし、お金も入れてる。でも、“独身で実家にいる人間”っていうのは、やっぱり狙い撃ちされるんですよ」
大型連休になると出向く場所
3年前から、Bさんは連休になると家を出て行くようになりました。
「友達のところに泊まりに行く」
「ちょっと旅行してくる」
そう言って家を出て、ビジネスホテルに2泊ほど滞在。コンビニで弁当や酒を買い、ベッドで動画配信サービスを流しながら過ごす。誰にも何も聞かれず、気を遣わなくていい時間です。
「かなり楽です。静かだし、好きな時間に寝られるし」
けれど、ふと我に返る瞬間もあります。家がある。自分の部屋もある。なのに、なぜお金を払って外に逃げているのか――。
「“何やってるんだろう、俺”って思うことはありますね(笑)」

