旅行のことは言わないでね…母が娘に諭したワケ
ゴールデンウィーク(GW)も間近に迫る中、34歳の主婦・C子さん(仮名)は、小学5年生の娘にこう言い聞かせました。
「いい? 今度の連休のこと、自慢したりしないでね。内緒にするのよ。うっかり言っちゃっても、自慢しちゃダメ」
このGW、C子さん一家はシンガポールへ。夫と娘の3人で、3泊4日の旅行を予定しています。本来なら、出発前のワクワクを誰かに話したがる年頃です。
C子さんの夫は会社員で年収600万円台、C子さんも週3日のパートで家計を支えており、ごく一般的な家庭です。
「生活に余裕があるわけではありません。ここ数年、外食も減らして節約してきたし、私もパートを増やして。娘が小学生のうちに一度くらいは海外に連れて行きたかったんです」
とはいえ、円安と物価高の影響で海外旅行のハードルは上がっています。C子さんが予約したのは、大手旅行会社のパッケージツアー(エコノミークラス・中級ホテル)。3泊4日の予算はツアー代だけで80万円近くにのぼります。
「すごく高いですよね。でも、家族の思い出を作りたいから、思い切りました」
娘は最初、こう聞き返したといいます。
「なんで? 行くって言ったらダメなの?」
「いいなって思う子もいれば、そうじゃない子もいるでしょ。うちは行けないのに、って思う子もいるかもしれないのよ」
娘はしばらく考えたあと、小さくうなずいたといいます。
